センサー感度の働き 

センサーの感度の働き

(感度曲線)
 昨日も説明したように、4つのセンサーは、夫々異なる働きを持ち違った「感度特性」を持っているようです。 感度曲線以外に、センサー素子の(数や分布)が夫々異なる働きをしているようです。
(棹体=Kセンサー)
 高感度なため「夜間視力専用」のように言われます、がしかし 棹体素子の数が、(デジカメは到底及ばない)1億2千万こもあり、夜の高感度と共に、昼間も働いて(高精度・分解能・色の質感)などに関係すると思われます。
 帯域幅は、緑域を中心にL錐体の全域をカバーし、短波長側は(従来の可視光線範囲)をも超えています。
(Sセンサー)
 感度ピークは、空色(500nm)より短波長の(青色光)とされる範囲です。 L・Mセンサーよりやや感度が高く(青い夜空)の原因になります。
 昼間の地上では、赤緑色光と合せて一般的な色光として働きます。
 強力な青色光は、昼間に限られます。だからSセンサーは昼夜(明暗視の切替)の判断になります。
(白色飽和)
 これまで、三原色光が集まって(白を作る)とされてきましたが・・(従来の三原色は誤りで存在しません)。
 (青)のLセンサーは、感度許容幅が狭く低レベルで(色飽和)を起こします(詳細は後述します)。
つまり青センサーが白の原因ですが、これは短波長領域(紫外線)や太陽光の直射の危険を避けるため(眩しい感覚)を設定したと思われます。
(空の色)
 空方向からは(赤・緑の反射光は無く)、Lセンサー(青)とSセンサー(白)だけなので、青と白が混合の空色になるのです(空色の判別は、地上界と上空(と鳥など)を予じめ判別する)
(L・Mセンサー)
 二つのセンサーの特性は(非常によく似ていて)近接しています。 ←(ここが三原色では不都合なところ)。
 今二つの曲線を重ねて見ると、500nmより(右は青色域で両者はほぼ重なっています)が
 500より左側の長波長側では、赤色曲線は緑色曲線より広範囲に広がってズレています。
(和の信号)
* 今仮に、両者の信号出力を合計すると、出力感度は約2倍になるので、第2図(A)のような感度となります。
* こんどは、両者の信号出力の差を求めて見ましょう(赤と緑線の間の幅で(差=緑レベル−赤レベル)です)。第2図(B)の赤色側に拡がる三角形が得られます。
* (A)は、L・M両者の合計なので、L・M帯域の光りの分布量を示しています。
(差の信号)
 (B)の値は、Aレベルを中心に光分布の傾斜を示すことになります。
 左上がりの傾斜分布(低い色温度)の光りが来ると、赤感度として大きく感じるが・・、 いまかりに、右上がり傾斜線(高い色温度)が来たとして、赤緑線に接触してもても何も感じない。
 同様 (太陽光)水平分布ですが(レベルが上下しても、差は変わらない)感度差を感じません。
 つまり(L・M差)は、ここのレベルを見ているのではなく、帯域内の、光り分布の傾斜、つまり(色温度←近赤外領域)を測っているのです。
 ←(ここをよく考えてネ・・、ここが世紀のポイント)

(赤色の心理効果)
 これまで、赤色は(温暖・熱気・活動・・)などと心理的に結びつくと考えられていましたが、目が直接赤外線領域の光りの分布を測定していました.