明暗の範囲 


 師走も大詰めにきました。クリスマスプレゼントに「色の秘密(人の色感度)」を明かそうと思ったのですが・・。
 (明暗・画像)の話が、予備知識として必要でしたが、後廻し(正月以降)になりました。 が、どうしても必要な(明暗レベル ※)について、触れておきます。
※ (光りの強度や明暗の範囲)は(色扱いの基本)ですが、一般の色彩書物では全く触れていません。 (これまでの色彩学は(白黒が不明なので色とは別扱い)(明暗視とプルキンエの話だけで)逃げていた?・・)ようです)。

(明暗の範囲)
 昨年の講義(2010.3.27)の図面を再掲します。
 自然界の明るさの範囲は、明るい太陽光の下で(10万ルックス ※)から星明り(1/1000ルックス)程度まで、10の7〜8乗(図では3200万倍)に及びます(大きな数字になるので、写真関係では、倍々系列の(Lv)値で扱います ※2)。

 人が物を見る時、同時に見える明るさの範囲(白と黒の光りの強度は、30〜100倍(5〜6Lv)程度です。

 だから、自然界の範囲を、実際には一度で見ることは出来ないのです。人の目は、明・暗視の2段構造で(昼と夜の)大きな明暗差に対応しているようです。物陰に入ったなどの短時間の対応では(瞼を開閉したり、眼球の虹彩)で調整をしています。

※2(明るさと光り強度)
 明るい・暗いをはじめとして、熱い、痛い、臭い・・など、人の感覚は、刺激の強さに比例せず(刺激が強くなってもそれ程強いとは感じなくなります(指数型の変化)になるもので(フェヒナーの法則)と言います。、