グラスマン則 


 グラスマン則

 現在の(三原色)の基本は、ギリシャの学者(グラスマン)によって作られた(1853年)ものです。
 第1は色の三色性、第2は色の連続性、第3は色の等価性と加法性、の3つの柱で出来ています。
 ←(なお、ここで(減法混色なんて全く無い)ことを見ておいて下さい)。
 「グラスマン則」は(それまで複雑に見えた)色の性質を見事に纏めたもので、その後(現在も)「三原色の原理」とされてきました。
 筆者が問題にするのは、この規則の各所で使用される「等色」の言葉です。
 説明によると 「分光分布が異なっていても、一定の条件下で人の目に同じに見えること ←(メタリズムとも言う)」となっています。
 具体的に、光りを対比させる(等色場面)では、両者の明るさ(光量)や色合いの散らばり(彩度)の規定はなく(色相の一致)を求めている、だけで(自由に調整して良い)のです。 
 人の視覚判断は、(1点)だけで決めることはなく(周辺の色環境)との対比で変わります  また、光源の質(演色性)に対する順応性があります、つまり僅かな色の違いは(ワザと消して)感じない能力があります。
 「等色」では、(同じ色相なら)人は(光質の違いを判断出来ない)と言うのです・、当時は太陽光以外に明るい光は無い(電球はまだナイ、夜間は灯火、)時代の話です。 ←(熱擾乱型の連続スペクトル光だけだった)。
 現在では、スペクトル光ひやレーザーなど・・(光の質の違う)新しいタイプの人工光が作られました。 (蛍光灯と一般の白色、道路のオレンジ灯と黄色など)明らかに色の違い(質感)を感じます。
つまり「等色」は、自然光における一般向きのルールで、現在の人工光などには適用できないのです。
 (グラスマン則)が間違っているのではありません。(自然光ノミ)の時代に(大まかな色のルール)として纏められたもので、正しく利用すれば良いので、(ムリな曲解を押し付けない)ことです。

 ←以上、筆者は(現在の光環境に「等色は適用出来ない)とは言いますが、時代背景からは当然で(グラスマン)はやはり、偉大な科学者だった、と感服する次第です。