破綻した三原色 


 破綻した三原色

 こんな標題にすると「三原色は、日常的に全ての機器(テレビ・カメラなど・・)で、現に動作をしている、写真や印刷も3色カラーだ・・(こんなに明らかな(三原色を否定するなんて・・)→ (貴方の方が間違っている)」と返ってきます。
 筆者の(言葉が足りず、誤解させた)ようです、目を惹くように(書き過ぎた)のかも知れません。 筆者としては、連続変化する自然光の色の中に(顕著な3色感)があり、他の色がそれらの(混合または組合せ)のように見える・・などの(現象や観察事実)は、その通り受け容れており、(否定したことはないつもりです・が)。

 (三原色論)
 三原色(論)は、単に(3つの色がある)というだけではありません。
 昨日の(学校三原色)や(波長分割の3色)で見たように、「三つの原色が同じように(並列・同時・同等に)ように働いて、始めて色になる」とする考え方です。 実際の色では、0〜3色(黒色の場合は3色とも0レベルで動作した)、つまり「3つの原色が、必ず協同で動作をしている」とするのです。
網膜の3種の錐体細胞が(三色感)に関係してますが、夫々の働き(役割)は異ってをり、視覚は3種の信号を組合わせて利用している、と思うのです。

(学校三原色の立体化)
 RGB表示法では、各色の3数値(RGB)を合計すれば、その色の明るさ(白黒度)になっています(← 白黒写真にするとき)。 上図のばあい、3値の合計は、黒(0)、白(750)、赤・緑・青は(256)、C・M・Yは(512)です。 いま、3円の縁を切抜いて、立体的に串刺しにしたのが、右端の図面です。
 つまり、紙面に描かれた(3色円板は)、色光や色フィルター(※)を重ねたときの「明暗変化(本来は立体的に上下する)が見えないように(上から透視した形にして)→(平面的な色の変化)のように見せたものです。
 加法混色は、光(エネルギー)の加算です、フィルター(色料も同じ)重ねによる光(エネルギー)の減少なのに、明るさの変化を、口頭説明だけにして(図柄の重ね方でゴマカシ)無視したものです。