水面の色


 散乱(水面の透過色) 

(1)外光の色
 海の上には青い空、池の上には緑の森が広がり、水面はこれらの色を溶かし込んだような、青や緑の澄んだ深い色を見せます。

 図面は横になっていますが。上空(左側)からの照射光は、水面(中央)で(界面)反射されて空の模様を写します。 水面で屈折し水中へ進んだ光は、水の分子と衝突(散乱)を続け(減衰)し乍がらも、更に深くへと進んで行きます。
 この水中での散乱で上に向かう光もあります。水面の上からは(上向き光の積算値)見ることになります(←当然復路の減衰はある)。

(2)溶液の透過性
 水中に拡散した光は、水面の(全反射で)水中に溜まり・透過されるので、(より深い濃い)色になります。なおこの現象は、透明な水に限られます。
ウイスキー)やその他一部の水溶液で、高い透過性を示すものがあります。

(2)混合物の色
 一般の色素や物の混入では着色するだけで、透過はしません。
 絵の具にも、透過性の水彩と、上塗り可能な反射型の色材があります。