近接高周波の集まり


1−4−7 近接高周波の集まり

 (電波などの)高い周波数が集まった場合どうなるか?・・、(20〜15HZ)の波を重ねてみました。

 近接周波数のため、スタート時点では、いずれも(鋭い立ち上がり)になり、その後も(位相が揃って)大きな波になります。
 暫く(この場合は5波程度)すると、夫々の位相のずれが大きくなり(お互いに打ち消し合って)振動は急速に小さくなります(異なる波の種類が多いほど、打ち消しの時間が長く続きます)。
 周期の終わりが近付くと(全ての位相が揃って)きて、また波が次第に高くなります。
全体としては、位相の揃う周期の前後(変わり目付近)で、非常に高い波が集中して見られますが、周期の中程では、お互いが打ち消しあって殆ど波が見えない状態が続きます(電車の団子運転のように)。

 重要ポイント
∴ 後ほど、光を粒状の(光子)として扱うので、記憶しておいて下さい。
∴ また、光の粒が、単一の周波数でなく(多くの近接周波数の集まり)であることや、粒状の光には、必らず一定の(占有帯域幅)がある、ことが示されています。


<お知らせ>
 (波の合成)についてはここまでです。「波は位相の回転を時間で引き伸ばした」ものです、回転同期(映画での車輪の回転停止)による解析手法を示しました。
 式や図面は(理解を深めるため)正確さを省く場合もあります。中身をしっかり掴んで下さいネ

 来月から、「色に関する光物理」にしましょう。