講義(波の観察)


 (講義の開始) 波の観察

 さて、先の開講の弁でもお話したように、今回の講義は、(これこれ・・)という確定した(お話・内容)は決まっていません。 講義というより、(新しい色彩)を探る(検討会・勉強会)と、思っていて下さい。
 講義の、題を「色彩光学」としたのは、真の問題点が(光物理の取り違い)にあった、からです。
 光物理全体が、部分的な(修正や改訂)では収まらず、(全面的な作り直し)になってきます。 内容はいずれも急を要し、極めて重大なので、・・・今回は(光学部分)を抜き出して(新規建設・改訂)の作業を、行うことになります。
 本来の色彩についても、影響は必至ですが(今すぐには手が回せない)(新色彩の大筋は、既に前講で出されている)。・・などで、後に回させて貰います。

 具体的な問題点は、
 (色彩関係の)皆さんは、お題目のように、口で「光は電磁波」と言いますが、実際には(電波の理解が不十分のまま)全員が進んできたことです。
 前講ではこの点を注意し、(波を粒)と見立てて(光の雨量計)とするなど、分かりやすい説明を試みてきました。 原色論や色相環など・・旧色彩学の不備は、大よそ理解された様子ですが・・ 「新色彩論」は今ひとつ、(難しかったのかナー)なので・・

 今回は、(波を省略しない)で、全てをバッチリと説明をして、「光物理」を確実にマスターして貰ってから、話を進めることにします。 (ゴタクはこれ位で・・ 挿絵は筆者、和歌山港

 第1章 の講義開始は、 1−1 「波」  ですが、

いきなり「野外学習実験」の宿題を、出すことにします。 今週一杯を期限に、次のような「波の観察・実験」を、して下さい。(どんなに忙しくても、何か一つは、行動してください・・)

1、波の観察
 海や河口の(田舎や山奥の人は、川か池、田圃もある(杭などの構造物や小さな木片など浮いていると観察しやすい)。
 時間が取れない人も・・お風呂などで)水面で、少し時間をとって観察して下さい。
 (波長・振動数・周期・波の速さ・変位・振幅・位相)。←など(波の基本的な事項)です。これら(実際の波)に当て嵌めて、相互の関係を確かめ、大よその数値を(目算でよい)を出して下さい。

2、ロープで波を作る
 縄跳び縄(出来れば3倍ぐらい長いほうがヨイ)。一方の端を高さ(1メートルぐらい)に結び付けて、ゆるくロープを張って、こちら側の端を上下に振って、波を送ります。
 ゆっくり振ると、大きな波が出来て、向こうに伝わって行きます。
 早く振ると、波数が多く(波長の短い)振れ幅の小さい波がせわしく出て行きます。
 どちらの波も、伝わる速さは同じです?・・ など、観察して下さい