色を正しく扱おう 


 (色を正しく扱おう)

(加法混色も誤り)
 (加法混色)は、色光と色光の合成のことです。( 色度の分布の図面:3.31 )を出して下さい。

* 同色(赤)を足したときは、光の強度が2倍、色相は同じ、色度も2倍、色の純度は変りません。
* 赤と緑     〃  、   〃  2倍、色は黄色で色度は1 、  〃 1/2 になりました。
 つまり(2つの色光を重ねた時)の一般則は、
* 光の強度(エネルギー)は、(双方の値を加算)されますが
* 色相・色度は、夫々の色方向のベクトル和になります。(ベクトルの和は、双方の角度次第で、+〜0〜−、色んな値をとります)。
* 色の純度は、 純度=色度/光強度 です。

 さて、以上のことから…
 どんな場合でも、 色光は(重ねれば重ねるほど)→ 光強度は増加しますが、2色が異なると色度は上がらず、色の純度は下がる一方です。
 色光を重ねるほどに、色度や色の純度が下がって‥ 一体何処が「加法?混色」なのでしょう ←(エネルギーの話(加法)を、色の話(混色)にすり替えたのです)。

(色の空間)
 色の扱いでは、(色料と色光)をゴッチャにした所が間違いの始まりです。我々に色を見せるのは光です、その光を調整するのが(色料)です。(←ここをシッカリ押さえてネ‥)
 上は、色空間の模式図です。 左の立方体は、色の配置です。上方はエネルギーレベルが高く白くなっています。この図は、色材料の配置と見てもよく、2つの材料を混合すると中間の位置(色)になります。この色位置は(従来の色相と違って)白黒度を含んでいることに注意して下さい。

 右のボールは光の素子の分布状態です。中心位置が現在のエネルギーレベルです。 ここから眺めて上は白くエネルギーの高い方向です、横への回転で、周波数が変わり→色が変わります。 色は、1点の方向だけでなく、一定の方向範囲に拡がるもの、を理解してください。