減法混色は誤り
ここまで講義を進めてきて、どれだけ皆さんに分かって貰えたか?‥(筆者としては気懸りです)。
インタネットでは未だに「減法混色」が堂々と(掲示)されています。 あれほど(誤りだ)と説明してきたのに‥ 本当に分からないの‥?かナー。(誤りを承知で、混乱を期待してるなら、これはもう犯罪ですよ‥ )
(CMYは実在しない色)
これまでの解析で、(CMY)は(RGB)の補色として現われるもので、実在の色と違いました。
絵の具やペイントの色は、他の色で(似せたもの)でした。(例:(黄)色は(赤)と(緑)を混ぜて(中間混色)必要な色を作って来ました。
また、減法混色では、なぜCMYなど存在しない色でしか通用しないのでしょう?、ごく普通に(赤と緑)の混色法を、教えて欲しいのですが‥?
(減法混色の破綻)
減法混色法に従って計算をして見ましょう。→ 赤色は、MとYの合成で作られます。Mは全色(白紙)からCYが吸収された残りです、同じくYは全色からMCを引いた残りです、そこで両者を足して赤色を求めると‥??、何も残らず、赤色は無いことになります‥??(何だか矛盾だらけですネ)
(光分布で計算)
(色)は、入射光(の中から特定の波長のみが(物質の吸収を免れて)外に出てきて見えるものです。 いま色料(色素)は(1粒で、自分に決まった、1つの波長光しか通さない)としましょう。
いまここに(一つの色材料A)があるとして、夫々の粒は(1nm)幅で、651〜700nmまで50個あります、代表色は(676nm)色です。 さらに(もう一つの 色材料B)は、夫々の粒は(1nm)幅で、701〜750nmまで50個で、代表色は(726nm)色です。
2つの色材料を混ぜると(651〜750nm)の光が色素を通過してきます、光の量は2倍になり、色は中間の(700nm)色です。
←「減法混色」なんて全くありません。色光と色光を足して(減光する)なんて期待する方が、元々可笑しいですよネ‥ →色と色の混色は何処までも(中間混色)になるのです。
(色素は光を通すもの)
白い紙には、全色光があって、色素を塗ると光が減って‥‥(←話をわざとヤヤコシクしている)
始めに、光のない無色の所(黒でも良い、灰色を推奨)に、色料を塗って下さい、始めはよく見えませんが(色の合成)や(重ね塗り)をするほど色がよく見えてきます。←減法混色とは反対ですネ
(色を塗り重ねたら暗くなった‥?)
← 物事の程度をわきまえて下さい、塗り重ねるほど暗くなるのは、もはや色ではなくて→(絵の具の塊)が、陰を作って暗くしたのです(オソマツ)。 減法混色に見えるのは、色料が混雑し過ぎて、色粒同士が重なり合ったときの話で、(実験の失敗です)
(CMYK)
CMYでは、絶対に黒色が出せないので必ず(K=黒インク)の併用が、欠かせません。
「色インクの重ね塗りで暗くなる」と言い張る人が居ます。混色したインクで、印刷を実行して下さい(話はそれからです)。「重ね塗り」と「混色」は違います ←(ワザワザ違う話を持込む意図は?‥)
(←インクの重ね塗りは汚くなるので、業界ではできるだけ避ける努力をしています)
CMY方式の実例は何処にもありません。(これ以上、ウソは並べないで‥ ホシイ)
(表面の色は透過光)
物体の表面の色は、程度の差はあるが必ず一旦物質内に入り選別を受けた(透過光)です。表面に入った後、すぐ出てくる、深く潜るか、さらに深く浸透するかは、光と溶液・材料次第です。
水彩絵の具は、紙の深くに入り込みますが、ガーニッシュ絵の具やペイントなど反射性の強いものもあります。
上記の印刷インクの重ね塗りは、何層ものインク層を透過したため、透過層の減衰度が重なったものです。