ブリュッケ図 


 ブリュッケ図

 一昨日のブリュッケ図にセンサー配置を対応させたものです。
 まづ、赤から緑色の帯域に注目して下さい。明るいときは広い波長域(赤色は650nm、緑色は510nm)で動作していますが、 光が弱くなってくると、次第に帯域が狭くなり(赤や緑)の光でなく黄色(575nm)の帯域の光を感じるようになります。

* いま(赤)センサーで考えると、光が弱くなると(赤色波長を受けないで、黄色光を受ける)ことになります。このような現象は、一般的な固定波長(色素)フィルターでは(到底考えられないこと)です→ 想定外ですネ‥hi)※

* (赤と緑)のセンサー感度を(半値重ね)にした(黄色)では、双方の感度が、共に下がるので、黄色は殆ど変化がなく、(不変色相)と呼ばれています。

* 上のグラフの(青と空色)(空色と緑)の(2つの不変色相)が感じられますが、これは桿体の光感度によるものです(一昨日の図)。

(明るさと色の変化)
* 昨日の話で、「(R’)は(仮想のセンサー)で実在せず、実際には(Gセンサーの近傍)に(R)センサーガ配置されている」とお話しました。
 そして(R−G)を検出して、そのレベル差で、光の波長を推定していました。
 いま、光が弱くセンサー感度の限界に近づいたとします。GもRも数値の読み取り精度が悪く(小さい方の値が読めない)、次第にGR傾斜(波長変化によるレベル差)が小さくなり、限界では(G=R)になります。

(→ 光が暗くなると、色の範囲が狭くなり、色が狂う」原因でした。

※ 「明るさによって色は変化する」は非常に大切なことです。大変なことなのです。
 これまでの色彩学は、「波長と色の対応」から→ ‥固定した3原色の配分へ‥→」の組立てなので、「波長と色の対応が狂う」ことは「色彩学の根幹の否定」になるのです。
 そこで、世界中(学者が)揃って「この(事実は消せないので)(有り得ない事←見た人の錯覚)と無視」することにしたのです。
 これまでこのことを放置したため、色の標準を決めることが全く出来ませんでした。
 正しい色の表示のためには、(偏りのない照明と照度)を規定することが必要です。
(これまでの色彩関係の書物や資料の殆ど全てが、この点で落第です)