色温度 


色温度

 大抵の本で(色温度)は、光の色が8000度など、(上の図面)と(青空と夕焼けの写真)が掲載されて‥、一体何んのこと?‥どうもピンと来ませんネ。
 色温度溶鉱炉などの(熱源の温度)の話で、「物が燃えるとき、始めは(赤い光)が出るが、温度が上がってくると(次第に白く)なり、更に高くなると(青い色)になる」というものでした。 さらに、上の図面も分かり難いですネ‥、
(右側下段の図) 赤い線は、低温(3000度)時の光の(波長(←周波数)成分の分布図)です(赤線より右側=低周波側に分布する光です)→
(中段の図)次第に温度が上がると、全体の光は強く可視光域の上下非常に広く緩やかな帯域分布になります。
(緑光)は、レベルが最も高い所が示されています。 可視光域の分布は平準なので、色は白くなっています。
(上段の図) さらに温度が上がると、光の周波数分布は、可視光域より(遥かに高い方へ)上がります(青線より左側)。目では可視光域より上の(白)と光帯域のの裾の(青色)で(空色)になっています。
 つまり、熱源の温度の上昇で炎の色は、赤外域から→可視光線域(赤から→青へ)通過して→紫外線域へと、移動をします。
 人はこの時、(可視光線域)だけを見ているので「、赤から→白→青色へ」と変わったように見えるということです。
 この話の主体は、「熱源の温度が、色から推定できる」という話で、(色の話ではなかった)のです。
 色温度の変化が「色環、のように見える‥」とみんなが採り上げましたが‥ 期待外れだったようです。
 →(実は大変なことが隠れていました。 ‥図面の都合で、説明は明日にしますが、‥ 次の2点が要注意です)
(光の周波数域)
 本日の(色温度の説明)では(光の周波数範囲)は非常に広く(可視光線範囲←なんて目じゃない)では(裾野の傾斜)が見える、だけでした。
 太陽光の分布は、可視光帯域では(ほぼ平坦)で、更に左右に広範に拡がっています。電灯光では、低い周波数範囲の分布に偏っていて、赤が分布の境目の傾斜線になっています。
 つまり、光源の周波数分布は、可視光線の範囲(分布の傾斜が見える程度)を遥かに超えて拡がっているものでした。
 また、普通の色は、物質が光に作用して(屈折や減衰など)周波数分布の状況を変えますが、目で見えるのはその内のごく一部の範囲です。‥( ←広範囲の光の様子を観察し、狭い範囲で色を表しているようです)

(グラフの回転)
 上のグラフ(分光放射距度)は、波長(560nm)を中心に回転しているように見えます。 この回転角(色温度)によって、大略の(光の波長分布域)を知ることが出来ます。