視覚の色並び 


(視覚の色並び)

 (今日の図面は、周波数を横軸に取った色並びです、色循環の話なので→円環のつもりで見て下さい) 
 これまでの話で(色)は「光の周波数分布の状態を、視覚が観察し→結果を(色)として伝えたものでした。

(光による6色環)
 (図面下段)→ 光の周波数による色並びから導いたものです。物理・理論的な色配置で、必然的にこの(6色のパターン)(MRYGCB→M)になります。
例えば、(赤)色の場合、赤線のような光分布(色の円筒形を斜めに裁断した切り口のように見える)なので、この分布全部を纏めて、赤方向の矢印(方向と大きさを持つベクトル)で表示します。
 これによる「正確な(色光)の計算方法」は、既に説明をして来ました(3.30〜)。

(一般の色配置)
 しかし、この(物理的色配置)は、これまでの(一般的な色相環)とは、色の配置や色の幅が、かなり違っています。
 これは、従来からの(色相環)が、人の感覚に合わせた(心理4原色 ←従来の3原色に、更に黄色を加えた)を基本としているためです。 
(人の色感覚)
 人の色感覚(色配置)の正確な資料は無いようです(色も決まってないから‥ 当然か?)。そこで(全色配置)は、何んなものなのか‥、自由な立場で考えて見ることにしましょう。

 いま、可視光線の全帯域を正確に四等分します。 中央(566Hz)緑光に相当する(Mセンサー)、低周波側に(476Hz)に赤(Lセンサー)、高周波側(673Hz)に青(Sセンサー)を配置します。
 夫々の帯域は、半値で重なっており(←レベル8と4)、合成出力は、略一定になります(←緑が12で最高)。

 このようなセンサー配置で感度図を作ると、中段のような色配置(色環)になります、→ 人の色感覚と大略合致しているようです。
(物理的な色配置と較べると、(黄色)と(空色)が増えています。(茜−紫)は、黒端で終わります)
(詳細なブリュッケ図)が得られるなら、不変色相を利用して、更に詳細・正確な色配置の作成も可能です)

(この辺りは、参照:2.27 色の配置、で説明をしています。 殆どが再掲ですが、色の全体像(光・色・配置)をしっかり掴んで下さい)