グラスマン則 


 (グラスマン則)

 上の図は、グラスマンの(光の加法混色)の説明で、一般に言う(三原色の原理)です。
* 左の図は、2つ(3つ)の色光(3原色)をあわせたときの(色)変化を示したもの‥ です。
* 右の図は、どんな色の光でも、3色光(原色)の調節で、等色(←ここがポイント)します。

(等色する‥とは?)
 「等色する」は、オカシナ日本語ですネ?(赤いする、綺麗する‥とは言わない)。
 (‥は、同じ色に見えます)(‥は、色相(代表波長)は同じ値です)と何故言わないの‥?(←騙しのテクニック)でしょう。 左の(三円図)も同様‥、光の重畳・加算で明るいのに(混色で、色が変わり→変色したから、明るくなった‥)と、話をすり替えています(ペテン師のワザ)。
 さて、(悪意の有無は別にして)
 どちらも、入力光や出力光の扱いで、強さ(光量)や変化を、全く無視しています。 色は、光の強弱(白黒度)で変化します。だから光強度を抜いた(色だけの議論)はナイ、のです。

(グラスマン則の誤り)
 グラスマン則の(無定見な拡大解釈)が、色彩学の誤りや混迷の根源です。
 いま右図のような装置で、2番の光源を蛍光灯に替えたとします。
 1番の光を調節すると、似た色(同色相)の光は出せますが‥(人は蛍光灯の違いを感じます)。
 グラスマン則では、「等色した色は、組成が違っても、人は見分けられない」となっていますが‥??

∴ 「グラスマンの法則は、間違い」だったのです。

 (大変なこと二なりました)、これまで「三原色の基本の原理だった」のだから‥ よく考えて見ましょう。
 グラスマンの実験では、
 (赤と緑)の電球を点灯したら、(黄色)の光と同じになる」と言っていますが‥?‥、
 筆者の実験結果は(黄色ではナイ)→(黄色い感じだが、明るく白く輝き)ました。
 つまり、グラスマンは(等色)を言うために「赤と緑の(電球の)光の強さを調整」しています。
 (電球の(明るさを規定した)実験なら、(等色)にはならないのです。

 やはり、(同一色相=等色)と思った(グラスマン則は誤り)なのです。

(念のために)
 なお、このグラスマン則は(1853年)とのことで(エジソン電球)よりも20年も前になります。 太陽光以外に、明るい光は無く、光質不安定なアーク放電灯だけだったようです。
(当時、実験に使用した光は、熱擾乱型の(広帯域光)のみで(※当時の光源はロウソクだったと思われる)、超狭帯域の(スペクトル光)などは存在しなかった)のです。 
 電球も無い(もちろん今のような測定器などナイ)不便な環境で(三原色の原理)を作り出した‥「グラスマン氏」は、実に偉大な科学者だった、と思います。