錐体信号 

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全ての色の源

(1)錐体信号の基準値

 (LMS)の錐体センサーには、夫々の受け持ち帯域があり、帯域特性に応じた光の収集を行ないます。
 一画面の掃引が終わると、夫々独自の集計で(LMS)3枚の画像が作られます。これが頭脳に渡されて、次の解析作業に掛けられ、カラー画像が作られて行きます。
 このときの、平均値や偏差は、現在画面の(明るさや色の偏り)なので(色のバランス)の修正(※1)に使われます。 この値は色模様によって変わるので(基準値は無い)のです。
 錐体は、常に色の適合(※)を求めて‥探し回るので、落ち着かない灰色になります。

(※1)この3つの値(LMS)のいずれかの値か・3者の平均か・または別の基準値を入れるか?‥決め手はありません。 このため、錐体の色信号は、データ入力がある度に、実験的に色々のレベル設定値を当て嵌めて、適正基準値を探し回るのです。

(2)カラーバランス
* 昼間は、元の光自体が強力なので、3色の偏差が大きく色バランスの修正が強力で、全ての色が非常にキレイに見えます。 (明るい昼光色)がやはり色扱いの基準のようです。
* 筆者は、地表大気は緑色と言ってますが(補色修正)されるので普通は気付きません。
* 水中に潜ったときも(緑→橙→黄→赤→茜)→色無し、の筈ですが変化を感じません。
* 夕焼け空などでは、色の偏りが大きく光の強度が弱いため、充分には修正しきれないようです。
* 写真では電灯光の補正(フィルター)をしますが、通常は(癖のない温かい色で)そのまま使います。

(桿体の明暗信号)
 桿体は、全入力光による(明暗信号)で色別はなく安定しています。だから錐体のレベル設定では(第一の参照値)になる、と思われます。