自然光と人工光 


(自然光と人工光) 

(蛍光灯)
 一般家庭の照明は、殆ど全てが蛍光灯ですが‥、光に独特の癖(違和感)があり(写真が緑に変色・料理も変に見えたり)します。 (分光図)によると緑と青色の所に(強力なスペクトル)があり、これが違和感の原因のようです。
 スペクトルは、殆ど帯域幅がない急峻な特性で、特定の周波数のみが極端に集中する(単一光)で、これまでの(自然光や一般照明)とは違っています。

(放電型の新型ランプ)
 太陽光や電灯光など(熱擾乱型)の波長分布は、可視光全域に広がっており、錐体はこの帯域を分割して受持っています。
 最近の高輝度ランプでは(放電型の)スペクトル光が主力です。 このような(殆ど帯域を持たない)スペクトル光に錐体が反応するとは思えないので、恐らく(桿体が)取扱ったものと思われます。

 桿体は、(明暗だけで色がつかない)ので、光の強さだけ(満月の夜道のような感じ?)です。
 Naランプは黄色一色で、桿体の光強度が、錐体の色別を強調する形になります。

 人工光の種類が増えていますが、光の感度については(特殊な演色性)だとして、これまで解明されていません。(この項は、殆ど筆者の推論ですが‥)

(白黒軸の方向)
 白黒の方向は(3つの錐体信号の中心)でほぼ(明暗軸の方向)ですが、常に一致するとは限りません。 外光に偏りがある(夕日や電灯光)場合(修正用の補色)が働き、軸方向のズレを修正します。
 昔の夜空は真っ黒だったが、現在の空は、青く薄明るく(とくに都会の夜は)星が殆ど見えません。 地表近くの夜景や夜間の電灯照明の明りが空に反射して、目の色体系全体の(バランス)を狂わせてしまったようです。
 夜の目の(プルキンエ現象)は(桿体の感度軸)が(錐体感度によって青色側にぶれた)と考えられます。

(スペクトルは桿体が‥)
* 桿体は、全て(明暗信号)として強度を測るので、自分の色別はないが、錐体の色を強調するように働きます。 元々桿体は(遠距離の光・透過光・夜の微弱光)を受け止め(明暗・輪郭の確定、危険感知など‥)(視覚の主力)だった、と思われます。
* 錐体は、 後発の視覚であり、近距離の散乱光を集め、色体系による認識、情報の確定、遠近の測定、物の質感‥など高度な情緒活動を広げて行ったようです。