その他の網膜細胞 


  (その他の網膜細胞)(細胞の絵)

 網膜を構成する各種の細胞の(配置・構造図面)がありますが、桿体・錐体以外の役割は殆ど判っていないようです。

(神経節細胞)
 神経の末端に繋がっているので、頭脳と網膜を結ぶ(信号の送受信機)だと思われます。
 これまで見てきたように目の信号は、膨大な情報量を扱うため、広帯域の通信回線が必要です。
 一般の神経回路の殆どでは、信号の伝達に理化学的な反応を利用していますが(視神経にはムリ)ここは超高速の伝送が可能な(電気信号)が、必要とされるでしょう。

(双極細胞)
 神経節と錐体・桿体を結んでいるので、どの信号を伝えるか(選択スイッチ)の働きのようです。
 桿体では、レーダーパルスに合わせて列を選んだり、錐体では色並びを整列させて信号を取込んだり‥の仕事があります。

(双極細胞)
 錐体や桿体で 部分的な狭い隣接領域に続いているように見えます。 画素毎の色配置や桿体の明暗感知などに関わってくるように思います。

(アクマリン細胞)
 網膜よりも視神経側につ繋がっており、頭脳からの比較検定信号や色補正のカラーフィルターの役割がありそうです。

(中心窩)
 錐体細胞が非常に多く集中している所で、目のレンズの光軸の中心に当ります。
 ピント調整による(遠近距離の測定)(←筆者は片目で成長したが、遠近・ステレオ感で困ったことはない)。
 水平垂直の偏向特性の測定。光の干渉によって色の質感を測る‥などの色々の用途がありそうです。

(その他)
 目の働きには、これまで触れていない(錯覚や補正)夢など(意識映像)が何故見えるのか‥など、まだまだ隠れた問題が多くあり、研究はこれからです。