錐体の感度 


 錐体の感度  (雨量計)

 (一般の雨量計)
 気象台の雨量計は、一定の円口径(D=20Cm)で受けた降水を、口径が小さいメスシリンダー(円筒型計量器)に移し替えて計量するので、僅かな水量でも高さが拡大され、目盛りが読み易くなっています。

 (錐体細胞
 錐体の呼び名は、漏斗(じょうご)のような形からきています。(昨日の挿絵)。 この漏斗に一定時間(水←光)を溜めて(体積←量)を計ります。
 円錐の体積は
  V=(1/3)*(πR^2)*(H)です、
 いま(R)と(H)が等しい45°傾斜の漏斗だったとすると
  V=(1/3)*(πH^3)‥ ‥ 水の量は(深さの3乗)です。
 この関係を逆にすると、H=3乗根√V(← Hが0付近は大きく変化します)

 漏斗型の場合、降り始めの感度は非常に高いが、溜まり始めると次第に緩やかに上がる(頭打ち型)の感度特性を示します。
(←フェフィナーの言う感覚感度は(普通は2乗が多いが)ここでは3乗型になるので、0付近で非常に高い感度が得られます。

 錐体の構造図(←底面籍と先端の面積比)からは、ン百倍程度は有りそうに見えます、錐体の最高感度レベルは500倍(9LV)だとすると。「錐体が低感度」なんて(トンでもない話で←全くオミソレしました)見直しましょう。

(3種の錐体と色)
 3種類(LMS)の錐体があり、受持ち周波数帯域が異なっており(赤・緑・青といきなり色指定するのは不賛成です)色の違いの元になっています
 (センサー種別と各色)の関係や(光の強さと色変化)については、次章では詳細します)。

(錐体の色別)
 センサーの色種別(周波数特性)について、特別な反応物質(色素)を探している様子ですが‥、およそ困難な作業だろうと(←筆者は‥※1)思います。
 さらに、特定物質を指定が出来たとすると、(ブリュッケ色変化)への対応がかえって困難になります
 したがって、筆者は物質(色素)によらず、光学的な色分離の方法を探して見たら?‥と、思っています。 
 フレネルレンズ(同心円のプリズム)を前に置き、後方に種別の違う(LMS)センサーを、位置をずらして配置すれば異なった特性が得られる筈です。(参照:1.3 分光実験の図) 
※1 (*特定の1周波数の色料でも中々得られない。*ましてや特定の帯域幅を要求する。*さらに帯域に傾斜特性が求められる。)