桿体の働き 


 視細胞の構造 (視細胞4.7)

 これまでの解析から、視覚の動作と視細胞の役割が、ようやく見えてきたようです。
 (光を感じた目(センサー)が明暗を見分け、頭脳によってそれがどのように画像に組み立てられて行ったか、‥

(視細胞)
 桿体も錐体も(解剖図)からは、非常に長い紐状のものを束ねて収納した(積層構造)に見えます。
 筆者はこれを(糸状の感光フィルム)と考えます(昔、サウンド用のワイヤーレコーダがあった)。
 センサーワイヤーは、一定の速度で送られ、光の窓を通って感光します。
 撮影ずみのデータは、順次後ろに送られ、(時系列の整理棚)に並べられ暫くの間保管されますが、やがて古い順にデータは押し出されて無くなります。
 細胞相互間は、時間マークで横に連絡が取れる仕組みで、基準値の比較・調整に使われます。

(桿体)
 桿体の総数は1億2千万個もあり、通常の掃引方法ではとうてい処理しきれない数です。
 そこで、先日の(目の画像池)では、中央部の板を動かしていましたが。これを石に変えて、投げ込む位置を順次変更することにします。
 波は石から感知器に向かって進むので、石の投入位置に応じて、データ収集位置(感知器への通路)は左右に移動します、投入回数を増やすことによって、全ての桿体信号を、隙間無く拾うことが出来ます。

 桿体の感度は高く(最底信号の感知レベルは非常に低く)、光強度の限界(←光粒数個程度)でも働くようです。が全て桿体信号を集めるためには時間(暗視)が掛かり(レベルの急変には追い付かない)ようです。

(倍調波領域の感度)
 桿体の動作特性は(分光感度特性・明暗視の比視感度)図などに示されており)。いずれも青色側(短波長)に偏っており、帯域特性は(400nmを超えています)が、(データとしては測られていません)。
 筆者は、桿体は(倍調波領域)を積極的に受信して、色の第4番目のセンサー(明暗信号)として働いている、と考えています。(倍調波の働きについては、後述します)

(視覚のクロック動作)
 錐体の一定時間毎の計量や、杆体データの収集用のレーダーパルス、頭脳側の(並列の信号受信)など‥視覚システム全体が継続的な鼓動信号 ←(クロック)に従って(協調して動く)と思われます。
 おそらくこの「視覚クロック」は(チラツキ限界から(←1/80秒)程度)でしょう。
(余談ですが、運動選手(卓球や剣道)は、クロック速度を早めて‥反応速度を上げている のでしょうネ‥? )