濃淡の表現 


 濃淡の表現 (濃淡)

 ポスターや墨書を除いて一般の写真や絵画を扱う場合、これまでの図(形)以外に(色や濃淡)が要ります。
 白黒(モノトーン)画像で64階調(6Bit)、カラーなら(最低3〜24)Bitを使います。
 デジカメ画像の画素数は(1千万画素)程度だから、カラー画像1枚で(2億4千万Bit)の情報量です。
 動画は、1秒に(20〜80)枚程度の画像を見せるもので、静止画と同じ扱いでは(情報量が桁違いに大きく)到底実現しないのです。「システムの構成や画像の圧縮」技術が、大変重要なポイントになります。

 (プリンタの濃淡)
 数字が大きくなるので、いま仮に8階調(3Bit)の白黒画像で考えましょう。
 昔の写真や絵の具などは(中間調が出せる)のですが、現在のプリンタは、一定のの桝内(画素)のドット数を増減して中間調を表現しています。 つまり「濃淡をドットの密度」で表現をしているのです。
 8種類の濃淡を出すためには、図のように、1画素を3X3=9に分割し、ここにドットを埋めています。
 (一般プリンタの解像度は、(大抵この数値を取り込んだサバ読みで)非常に大きな数に見せていますが、本当は(300/インチ)程度です)

(人の目の濃淡の取扱い)
 目の場合、網膜細胞(明暗信号は桿体)から頭脳に送る信号伝達経路には、明暗を濃淡信号に変換する時間的な余裕がありません。
 上のような、8階調を伝達するときは、(白か黒かの1Bit信号)を8回送ること(点描画)で濃淡を解決します。
 つまり(1画素を更に分割して感光させた(透明セロハン)フィルムを何枚も重ねる‥)ことで濃淡を表すのです。

※ 我々が普通に見ている(動)画像は、これまで見たように(データの小型化・高速化)など(圧縮・その他の技術)の限りを尽くして、漸く実現したものです。
* 本当の一枚の画像が出来上がるためには、10秒程度(暗視時間)が必要と思われます。
* また人の目のレーダーパルスは、チラツキ・混色などから見て(1/20〜1/80秒)程度と思われます。