明暗図の作成 

    明暗図の作成
  人が目前の景色を、画像として取り込むための(基本的な手順が)出揃ったたようです。

(1)明暗図の作成

① いきなり目を開けては、眩しく危険なので、始めはしっかり瞼を閉じていますが、
② 光を取り入れるために、徐々に瞼をに開いて行きます(安全のため虹彩絞りも一杯に絞っています)。
③ 次第に目に光が入るようになり、適当に明るくなった時点で、瞼の動作を終わります(入力光のレベルを固定)
④ 画面の各位置の画素の夫々について、明るさの測定(※)を行います(測定範囲はー6LV程度まで、それ以下は測定しない)
⑤ 画面明るさの基準値(これまでの平均値)と比較して、(±)の偏差値を画像データとして記録します。(この値の積算平均は、次回読取り時の基準データになります)
 実際の平均値は、ほぼ(0)になります。
⑥ 最終画素まで測定を終えると、今回の画像データのの積算値(平均値)が作れます。
⑥ この画像データの、最高値(3程度)が白、最低値(−3程度)に黒が割当てられて、白黒階調型の(写真のような)明暗画面が出来上がります。
 (以上は原理の説明で、実際にはこんな計算は不要で、もっと巧みに処理されています。)
* これだけでは、その場の明暗が不明になるので、基準レベル(瞼の絞り値)はデーターに併記される筈です。

(※)明るさの測定法は、1234‥の程度でなく、指数レベルの測定をします。
 まず、光量を二分割して最少基準レベルと比較します。基準より強ければ、さらに
   →     〃          〃      〃        〃
   →     〃          〃      〃  弱ければ、終了して
  レベルが決まります。(早く終わると弱い、強いとなかなか終わらない)。


(2)黒色の作成(明るさの限度)

 上に見たように、入力光で作られる画像の最も明るい点が(白色)になりす。そこから(6LV)の範囲が見えますが、それ以下は(光の存否に拘わらず)全て(黒色)になります。
(星が6等星までしか見えないのは、この理由(同時に見える明るさの範囲)によると思われます)

「(光が無いから黒色)ではありません。(光が有るから黒色)が出来るのです」
 ←従来の色彩学は、この(白黒の正体)が掴めないため、方向性を失い(黒が基点の過ちを犯し)正しい色彩(学)の構築が出来なかったのです。