画像データの情報量 

 画像データの情報量
 画像データの情報量

(1)情報の元素
 (情報とは?)なんて調べると、難しい答えが返ってきて大変です。貴方がいま隣の人に何かを伝えたいと思ったらそれが情報の元です、赤ちゃんが泣くのも情報を出しているです。何でも情報になりますが(思っているだけではダメです)伝達する行為と絡んで始めて情報になります(却ってヤヤコシイかな?)。
 情報の単位はビット(Bit)と言います。○×式で答えなさい」と言われたら、○か×か判断する機会は一度だけ(1Bit)です。(赤上げて・青下げて‥と二本の旗を持った場合、二つの旗について選ぶので(旗の状態は4種類)(2Bit)です。
 簡単なことは、Yes-Noや〇×ですみますが、複雑になるほど必要な情報量が増えてきます。

(2)情報量
 何通りかの状態を旗で示したとすると(2のN乗)通りになります。情報量は文字の通信伝送から始まったので、8Bit=1バイト(Byte)の単位が多く使われます。
(8Bit←2^8=256種類に使えたので、数字・英字・カナ文字・記号を割当てました(初期のコンピュータは8列の穴明きテープが使われました)。
 ワープロ時代になって、漢字は256では足らないので、16Bit(←65536種類)が採用されるようになりました。
 スキャナーやデジカメなどで扱う情報量は飛躍的に大きくなりました、がさらに(ビデオなどの動画では)1秒間に数十枚の写真を見せます。現在は「情報量の超大量消費時代」といったところです。

(2)画像の情報量
 一昨日の網目画像で、縦横20X20の白黒画像だとすると、400ビットの情報量です。
 デジカメで(1千万画素)程度、カラーにすると最低で3倍(通常8〜24倍)です、(静止)画像の情報量は、文字通信など他のものと比べると非常に大きな数になります。
 ムービー・テレビなどの(動画)は、静止画を(1秒間に20〜60枚)見せているので、さらに莫大な画像情報の処理能力が求められることになります。

(どれぐらい大変か?‥ デジカメ写真のムービーで、30秒のコマーシャルのムービーを作ったとして(情報量は?‥) チョット計算してみて‥ 次項へ進むテストです)

(3)データ圧縮と処理の手法
 上の計算をした人、旗振りは何人になったでしょうか?‥(世界中の人では足りず、蟻さんに頼む羽目になりましたネ)
 こんな大変な作業(写真1枚(1/30)秒)が、そのまま処理できる筈はありません。先の(対数圧縮)のような、巧みな手法が多く隠されている筈です。
 頭脳が(どんなデータ処理)をしているか?‥、正しい流れ(仕組み)を掴んで行くことが大切です。