画像の分解
(1)脳に作られる原画像
いま貴方が目の前に見ている画像は、(眼球)が直接見た景色とは違って、実は頭脳が作ったものだったのです。
網膜に映った画像は、前置処理のあと、頭脳に送られて(本格的な処理加工)を受けた後、最終的にカラーの画像情報として送り出されます。これらの処理は瞬時に行われるため貴方は目で(景色や物を)直接見ていると思ったのです。
(2)通信伝送
眼球の網膜画像は、画像情報に分解されて、頭脳に(広帯域の通信回線で ←目と脳は必ず近接している)送られます(網膜の画像は、頭脳以外の誰も見ることは出来ません)。
頭脳はこの信号データを組み立て直して、正確な(基本画像)を作り上げます(この画像が、眼前の景色を再現した一番最初の画像です)。 この元画像作成のための分解・伝送・再組立ての作業が必須うになります。
(参照 :この辺りは、昨春4月上旬に説明した所で(殆ど重複)しています)
(3)画素と画像の伝送
いま、見ている物の手前側に網目を置いて下さい。網目の一つ一つは小さな色の点(画素)ですが、数多くが並んで、全体で物の形になります。
網目を細かくして画素が多いほど絵は精密になりますが、情報量が増え伝送が大変になります。
左上から順番に
A0、A1、A2、A3、A4‥‥An
B0、B1、B2、B3、B4‥‥Bn
C0、C1、C2、C3、C4‥‥Cn
: : : : : :
Z0、Z1、Z2、Z3、Z4‥‥Zn
のように番号を付けます。
各画素の情報を一定の順序で送り出したとして‥→‥、受信側で(全く同じ順序で情報を組み立て)れば、元の画像を違う場所で再現する(伝送)ことが出来ます。
(4)人の目の画像組立て方式
前項ののような(方形の画像構成)は、現在のテレビ・ビデオなどで広く採用されている(縦横掃引の方式 BitMap)です。
が、単に時系列だけを表示する(A方式や)、レーダー監視用では、円板の中心から外へ掃引しこれが、順次回転する極座標(PPI)方式が採用されています。他にも用途に応じて(立体表示や他の複雑な表示方法)もあります。
人の目が、実際にどのような画像表示方法を採用しているのか(調べてもイナイ?)全く不明です。
筆者は、一般的な方形方式(垂直や水平の制御動作が複雑になる)ではなく、単純で素早い動きができる(楕円型、極座標型、双曲線形‥などいろいろある)を採用しているだろう‥、と思っています。