昼の目と夜の目


04 昼の目夜の目  
(3) 暗順応
 自動車でトンネルに入ると暫く何も見えません、回復に10秒程度掛かりますが(暗順応)(明視・暗視)と言われる現象です。
筆者は(夜の目)(昼の目)と言ってきたものですが、おそらく人類の進化の過程で、夜行性から昼間の生活に切り替えたため、昼夜の両機能を併せ持っているのだと思います。
 昼と夜の目の機能は、かなり違っているようです、両機能の(切り替え型)という人もあります、両機能を区別なく纏めて計測し推論する人もあります。
 筆者は、①--機能を纏めると(複雑になり過ぎてで旨く解析できない)。②--色の分解能は非常に甘いので、白黒画像を重ねて視力を稼いでいる、③--近景は専ら昼目が見ているが、夜景や夜空は夜目が同時に観測している‥ などから、両機能はいつも(協調して働く)と思っています。
 視覚を分析するとき、どちらの目の機能なのか?分けて考える必要がありそうです(該当の所では指摘します)。

305 昼目・夜目の特徴
 (昼の目)-- 昼の目には色感覚があり、3種(LMS)の錐体のセンサー出力が(そのまま三原色)として使用されている」と解説されています。(--が、筆者は賛成し兼ねます)。
 昼間専用のため、明るい散乱反射光(高レベル)のみを対象とするので絶対感度は低いと思われています。(←これも不賛成)
(←中心は高感度と言う人があるが(測距・フォーカスなど特殊な役目)で、全体の分布は逆に減るので色感度は下がります)
 錐体の色感度については、別に検討します。
 
 (夜の目)-- 高感度な桿体センサーが、昼夜に拘わらず(明暗画像情報)を作るようです。
 非常に数が多いことから、入射光を直接受け取り、画像のままで扱い(テレビのような一列の信号にしない‥)図形的な画像処理の本命でしょう。(←中心部の感度が低いとの説明は誤りです、画素密度は中心に寄るほど高くなっています)
 長い紐状の形などからも、画像情報を時系列で連ねた(フィルムの積み重ね)のように思われます。
 夜の星や信号など夜景色にも色があるので、センサー自体には色別がナイとのこと(?)ですが、さらに検討を要します