新しい光 


新しい光

(1) 共振現象

 高い煙突やビルが地震で揺れ(自分の固有周期)と(地震の周期)が合致すると、極端に揺れが大きくなり(共振)倒壊します。
 2点で止めた弦を弾くとビューンと一定の音がします。これも共振現象ですが、弦楽器や管楽器は、音の通路の長さ(共振長)を変えて音程を調節しています。
 物質が特定の色を持つのは、その構造からくる(固有の周波数)があり、光に反応するためと、思われます。

 上の図は、電子レンジの本体(マグネトロン←真空管の一種)の構造図です。磁石の中に円筒をくり抜いた(梅鉢)形をしています(6輪はご愛嬌)。
 中心のヒータから出た電子は、磁石に方向を曲げられて、円筒の周辺を旋回を始めます。周辺の円筒は小さな孔で繋がれているので、中心の電子群の波動が伝わり、同様の旋回が始まります、どれも同型のシリンダなので(共振現象)を起こし、同一周波数の波が強調されることになります。
 この原理によって、これまで不可能だった(特定の光の選別・増強)が可能になりました。 ルビー結晶などを利用した「レーザー光線」などで、今では工業面で広く利用されるようになりました。

(2)光の明るさ
(光の強さと明るさ)は勘違いし易いので注意して下さい。
 明るさは、人の目が見て(明るいと感じた)もので、単位はルックス(蝋燭の明かり)が使われています。
 光の強さは、物理的なエネルギーの量です(赤外線や紫外線は、力を持つが見えないから明るさはありません)。
 上記のレーザーや放電の光(1.20)の光は、特定の周波数(波長)の光が集中して強さを示すもので、これまでの光と性質が違い、従来の一般的な波と同様に、「波高(ピークレベル)が波の強さ」とする方が良さそうです。
 これらの光の、(波長と色)(光の強さと明るさ)の関係は何も分かっていません。