波長と色 Part3 


波長と色 Part?

 太陽は莫大なエネルギーを光として放出しています。波長範囲は非常に広範(可視光線域内のレベルはほぼ一定)です。
 分光(スペクトル)実験から、太陽光は色光の集まりで無色、3原色を合わせて(白色)としました。
 * ← 筆者は、地上では緑光が卓越するが(目の調節能力で意識されない)と考えています(2.26)。

(1)色の発生(色の判別は)
 最新の色彩学では、目の構造{網膜のセンサー(錐体LMSの3種)、や信号の伝達、頭脳によるに色の組み立て‥など、新しい知見を取入れて進化していますが、基本的には(従来の3原色を踏襲した)ものです。
 * ←筆者は、これらの組合わせが直接色になるのでなく、色を構成する要素だと考えています。

(2)異質な色
 電球や蝋燭の光などでは、物が赤黄色く見みえます、光源の発光体の温度が低い(色温度)ためと説明されます。
これらの色の変化は次第に目が慣れてほぼ正常に見える(程度はあるが)ようになります。
 蛍光灯の光は、ほぼ白色(白色・昼光色‥などがある)ですが、写真は緑がかり、食品や人肌など物によっては(異様に変色)して見えます(←この異和感は慣れない)。

 道路照明やフォグランプの黄色は600ナノの波長域で純粋の黄色だと言われますが、一般の黄色(赤と緑の合成)とは感じが違います。
 これらの色質の違いは、上の図に見られる特殊な(一定波長が非常に鋭い)スペクトルが原因のようです。
 * 短波長域は測定限界、長波長域へは、赤外領域へ光の分布が続いています(可視光だけが光ではない)

(3)一般光と特殊光
 熱擾乱(物体の加熱)発光の波長分布は連続的でなだらかな分布をしますが、‥ ガス放電の光の波長分布は(1〜数個)の鋭いスペクトル特性(一定波長でレベルが高い)を示すようです(筆者の感想・想像ですが‥)。
 前記の光センサーでは、これらの「特殊な光スペクトルを正しく計測できる」とは考えられません。これまでは(特殊な演色性)と片付けて来ましたが、さらに研究すべき分野です。

(4)桿体の色感度
 高所から見た街の夜景は電球やネオン発光体だけが見えており、散乱光による一般景色は近距離でも殆ど見えません。 夜の信号灯や航空標識などは(近くで眩しくないのに)遠く離れて弱い光でも感知することが出来ます。 火星など夜の星にも色があります。
 改めて夜景を観察してみると、一般照明(やや黄色く感じる)以外では、赤色が断然多いが、他の色も青まで(色種は少ない)が一応揃っています。
 以上は夜の話なので、夜の目(桿体センサー)にも(色感度がある)ことになります。