鏡面反射 


 鏡面反射    

(4)鏡面(完全)反射。 (図面は:2010.3.30)
 鏡面反射では、入射・反射光の角度(法線に対して)は同じ、波長(色)もレベルも全て同じ(向きが変わるだけ)と勝手に卒業する人が多いようです。

 鏡の自分と写真を見較べて下さい ←左右が反転して本当の自分ではありません)。左右は其のままで進行方向が逆転したためです。つまり、鏡面の反射では、(外目に色やレベルが同じ光)でも、成分の位相関係が反転しているのです。
 金属の磨かれた鏡面では、入射光が反射面に近付くと面の真下(導体内)に反対極性の波が誘導されこれが反射波になる(反対位相の波が下から上がってくる)と考えます。 位相が反転した反射光と前項の屈折光が共存すると(打消や干渉)が起こります。
 水面に斜めに入射する光の場合、水平偏波は左右同時着水で影響ありませんが、垂直偏波の反射光は位相が変化します(水中では下へ屈折)。

 以上、光レベルや波長分布が同じでも、性質の異なる光が存在するのです。これらが(色の質感)に関わる光の新しい要素の一つだと思うのです。

(5)内面反射(全反射)
 ガラスやアクリル(板の切り口)など(海や池の色も同様)板の中だけに色が溜まります。波長と屈折率の関係から(水中に光が閉じ込めれられた)もので、光物理では「全反射」と言います。
 水中の光源から出た光は、水面から上に向かって飛び出します。真上以外の斜めの光は水面で屈折されます。発射角度が低いものほど屈折光は水平に近付きます、ある角度で水平になり、それより低い角度で発射されると、光は水面で(屈折でなく)逆に下向きに反射されます。 反射面がガラス板や円管状になっていると光は外へ脱出することは出来ません。さいきん 話題の光ケーブルはこれを応用したものです。