波長で色は決まらない Part 2 


波長で色は決まらない ―?

 現在の色彩学は、色の元を(光や色料)など(物理的な現象や材料に)求めてきました。
始めに太陽光のスペクトルが示されて、この色光の集まりの中に(三原色)がある筈と必死に捜し求めました。しかし理想の色は無く、むしろ三原色構成の不備に気付き「色料の三原色(減法混色)」をデッチあげました。
 本講の始めに掲げた(太陽光のスペクトル←波長と色)の関係は、今でも分光分布図や他の図面全てで採用されています。余りにも多いので、(波長と色は=)のようにすら思えてきます。 今でも視覚センサー(錐体LMS)の材料物質から(波長と色の対応)を求める人もあるようです。
 (筆者は、一つの物質に一定の帯域幅を要求することはムリだと思っています、ましてや3つも‥)。 もし仮に特定のの物質が得られたとしても、三(6)原色の配置に適合するとは思えませんし、物質に色を求めると(波長と色の関係)は動かせないものになります。

(2010.4.15)の「ブリュッケ図(光の照度と色の関係)」を再掲します。図が示すように、色は(周りの明るさ)で変わり(直接の波長で決まらない)ことが示されています。