「減法混色」は架空のはなし


 減法混色は観測の誤りか

 2つの色(料)を混合して作り出した新しい色(混色)は(元の色より暗くなる)ので(減法)混色と説明されます。(この絵は減算になってないし計算は合わない)
 当方で複数の実験結果は、いずれも「色料の混合は中間混色」となり、(減法混色)は観察出来ません。 現在では(減法混色は観測の誤り)と思っています。 なお、減法混色を言われる方は(再現可能な実験方法)を教えて下さい。

検討
 色材は特定の波長の光を(散乱反射・透過)をしますが、このとき一定の減衰を伴います。減衰の程度は光路の色料の総数(密度と行程)で決まります。
 混合液(絵の具)などの実験では、色料を混ぜ(増やした)だけでは色の濃度が上がり(減衰度は大きく)なります。 同じ濃度に揃える為には、溶媒を倍に増やし・光の通路長を変えない‥などの注意が必要です。
 なおこの実験によって(上記の図面・色配置)は「色フィルターの実験(次項)」を誤って解釈したものと思われます。
 減法混色の3円図面は、今では上図のような(セロハンフィルター)の(減衰?)表示に変えられています。

 以上、「色料の減法混色」現象は実験的に再現不能のため(ルールは存在しなかった)または、減法混色の実験不備で「色フィルターの効果」を見誤ったものと考えます。

 なお、筆者は減法混色を必死に追求しましたが、印刷関係などでは(黒色無しでは原色より暗い色が作れない‥などから)この規則の不在を承知していたと思われます。 (どうしても黒を必要としたので(CMYK)に規格を変えている)