三原色(単一波)は存在しない  

 三原色(単一波)は存在しない

 (波長と色の対応)や(三原色の色操作)から、原色の(単一光)が求められました。しかし色は常にある程度の波長幅を必要とし、本当の原色は、ついに得られませんでした。
 前講で、光を大小の雨粒に例えました。粒の大きさを厳密に規定すると一粒もナイかも知れません。雨粒は大きさの範囲を指定しないと集められないのです。
 光はエネルギーを持つ物理現象(波←波長・波高・帯域幅を伴う)です、帯域幅のない(単一波長=原色)光は理論的に存在しないのです。
 (赤)く見える‥程度のようですが、波長範囲や分布状況を指定しないと色は決まりません、(色の操作)はその後の話です。
 百人百様の色環・色票が示され‥ 色の構成やどの範囲が(3)原色なのか‥ 現状では何も決まっていません。
 原色論では(黄色を加えて四原色‥)が現在の主流です。明快な理由は無く(色彩は心理学)だと言います。物理説明の不備を(心理に逃げて)いては進歩は望めません。