新色彩学(本講)を一応終了します 

 (色の新要素)

(色の純度)
 単一色は大凡の色を纏めて呼ぶもので、「厳密な意味の単一色や単一光は在りません」また光の強さ(エネルギー)は(周波数と帯域幅を持つ)と言いました。(参照、3月19.21日)。

 これまで、表面の色調のみを「色」として扱ってきましたが、「色」の裏に(色効果・色濃度)に相当するような(色の力)があると思うのです。
 (重要な色の要素なのに、これまで無視されてきました(従来の色彩学の誤りの原因です)。

(赤色)を例に考えて見ましょう。
 まづ、頂点(赤)は赤色ですが、どの範囲までが赤黄色でしょうか?
? 頂点の真上からが最も赤いので、赤頂点側から見た全色(半球形・2π)
? 色グループに分けたから、赤色グループの全色  (全球を8色に・π/2)
? 理想の色として頂点の色を純粋の赤色とする   (大きさナシ色のみ)
 など色々あります。これらは(中心の色調は赤色)ですが色の集中度(色の力・効果)は異なります。
 また一つの色判定も多くの観測結果の集積なので、元データーの色の純度は分りません。

 色の分布を周波数スペクトルで表示すると、?は緩やかだが、?は盛り上がりが見え?は鋭いピークを示します。 このような色の純度(帯域幅の集中度)が「色の要素」としてある筈です。

(光のレベル)
 前項と同様、光の強度レベルも、光粒子の密度で常に変り一定の値にはなりません。ある範囲に分布して瞬時ごとに違った値になっています。

* 一つの色(種・名)が出されても、実際の光の(周波数や強度レベル)は分散して揃ってはいません。
 色の性質として、その色の実効値を示す値が必要です。
* 光レベルの変動周期(透明感・安定感)なども「色の質感」に関わる「色の要素」だと思います。

 以上


  ※※※※  (本講)は一応終了とさせて頂きます  ※※※※

 新年1月の末から始めて百日余り「新しい色彩学(本講)」をここらで一応終了とさせて頂きます。 永らくの御付き合い有り難う御座いました。
 「色彩学」の説明・解説ではなく、筆者の持論の強引な展開で、驚かれたことでしょう。 早く全体像を掴んで欲しいと(かなり端折った)所もありました。
 人によってはシンドイ方も居られたことでしょう(不足分は(高校物理)‥を参考にして下さい)。 新しい色の世界は如何だったでしょう? (みんな、努力の甲斐あって)「素晴らしい世界が開けた」だろうと思っています(ほんの一部です、これからは皆で新しい世界を開いて下さい)。
 それから、新色彩の基本(新座標体系)は、みなさんの個人的な利用に向けて公開した物で、筆者の「特許」にかかるものです、商(工)業的な利用はお控え下さい。
(講義)の中で多くの図面を(筆者は絵が下手)借用してきました。問題を対立的に取り上げた所や、時には失礼な表現があったカモ‥。(オユルシ下さい)。
 さて、
 今後をどうしたものか?と決めかねています。
「未修」の人も居るし、これから始める人もあると思うので、ブログ掲載はしばらくこのままで(日記は継続で)置いておきます。
 これまでも 疑問はお受けしようと思ったが、手段が分らず一方な掲載で通してきました。
 質問・ご意見のある方は、eメールでお願いします。内容次第では(日記を討論の場)にしてゆくのもあると思っています。
 講義の内容がもアチコチに飛んだので、「光と色」←(色が見えるまで)と「新しい色の世界」の2本ぐらいにまとめ直す方が良いのか?、皆さんにお見せした資料も古いものなので新たに作り直しも‥ など考えています。
 これまで一瀉千里で走ってきました。今後についてぜひ皆さんの意見をお聞かせせ下さい。

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