色彩調整
(従来の色操作)
画像の色彩操作に当たる場合、基本的な心得として「色彩操作」はすべて元画像の(改変・改悪)を行うので、目的範囲を限って最小限に留めるべきだ」と言われてきました。 一つの操作が、全てに影響するし、操作を重ねると(元には戻せない)のが色操作の常識でした。
(デジタル色操作)
現在、画像の世界が「デジタル化」され、(色の変更)だけが容易になりました。
画像操作のルールが無いまま勝手なデータ改変が横行し(何でもアリ)の無政府状態です。
(色彩プログラムの色操作)
これまで色の調整には、元データに対して一定の数値操作(加数・係数など)を加えて色の変更を行っていました。 しかしこれでは操作をするほどに色相や彩度が狂い、色バランスも崩れるばかりでした。
色の方向が夫々に違っているのに単純な数値の加算や係数扱いは誤りだったのです。
(写真の色彩)
筆者の色操作は、専ら写真プリントの色修正ですが(筆者のノウハウは‥)「色相を変更しないこと、画像中心部分の明暗・コントラスト調整を丁寧に行う」の二点です)。
色相の回転など実際に有り得ない事です、実際の色扱いでは(色彩度の調整)で全てが完了です。←(その他の操作はするだけ改悪です)
(色彩度の調整可能範囲)
(自然画像のデータ範囲は(色空間内の全色があり得る)制限なしです。各画素ポイントのデータ値について、色彩度の上限は(現在値から〜1.0まで)、下げられる範囲は(現在値から0.0まで)です。
画像全体で見た調節範囲は、全データの{現在の値から色彩度(1.0)まで(→100%)}、下げる場合も{現在値より(0.0)までを→−100%)}となります。
(画像全体の色彩度変更)
色彩度のみの調整をするため、画像の全データについて「色彩度を中心(0.0)に向かって一定比率で下げる、またはフル彩度(1.0)に向かって一定比率で上げる」ことです。
以上によって色調模様(画像内容)を変えない、(画像の色彩度の変更)が実現しました。
(色度の調整)
色味を付けるということは、画素データを(一定の色に向かって等比率で移動させる)ことになります。 例えば夕陽を受けて変る色は、画面全体の色を(夕陽の色)に向かって移動させるのです。
(色度の究極)
なお、夫々の色度を究極(1.0)まで追うと、すべてが(例、夕焼けで染まる)一色で判らなくなります。 色が無い場合は元色(灰色)一色です。
※※※※ 永らくのご聴講ありがとう ※※※※ 予定稿は終了です、明日の講義で一応打止にします。