プリンタの色 

513 プリンタの色
 写真や絵画などを、ビデオや・スライドで見るのと、カラープリントでは、色の深み(透明感や色の張出し)や迫力が全く違います。 プリンタの色の悪さに閉口してるのは筆者だけではナイと思うのですが‥

(プリンタの宿命)
 ビデオやスライドでは、(色層)を通過した透過光の画像を見る構造になっています。
 一方のカラープリントでは、まづ紙に光を照らし、紙から白く散乱反射する光を(色料)フィルターを通して色を選別するものです。 
1、散乱反射のレベル自体が直接光と較べて弱い(白紙反射レベルを更に色帯域で分割する)
2、色料が増えるほど光は弱くなります。色の選別をするほど 光が弱くなる
3、色自体は色料の組成で決まっている、光を強めても配分は変らない
4、色材料の混合が増えると濁りが発生する
 つまり反射光を利用するプリント方式では、原理的に高い色彩度は得られません、この方式の「宿命」です。

(CMYK方式)
 「減法混色」では(3つの色料の混合)で黒になるハズですが、実際は汚い茶色なので、 色の重なり部分を黒に置換えて(CMYK)の4色方式が現在のカラー印刷です。
 しかしこれでもまだ、噴射された(CMY)のインクの重なりで汚れが出ている、のが実情です。
 色の重なりを避けたいが、重ね塗りの度合いを下げると(色が薄く出なくなる。 満杯400%(4色)だが150%程度まで)

 これまでの知識を動員して、新プリンタを考案して見ましょう。

 (白黒分離方式)
 テレビのカラー画像は、詳細な白黒画像にピントの甘いカラー画像を重ねたものです。人の目の(色の解像度)の低さを巧妙に利用した方式です。この方式を、現在のカラープリントにも適用しようとするものです。
* カラー画像は、画素を大きく(解像度を下げ)て、色濁り(ドットの重なり)を発生させない。
* 白黒(明暗)画像は透明フィルムに印刷し、カラー画像の上に貼り付ける(ラミネート加工のように)。
* 若しくは、カラープリントの上に、白黒印刷(混色がナイように顔料インクで)を重ねる。
*(余談ですが、ラミネート加工は、プリント用紙表面の散乱が無くなるため、色は非常にキレイになる)

(8チャンネル高精度プリンタ)

 プリンタやスキャナなどの色調節は、大抵(赤・緑・青)の3種の色調整と白黒に対して明暗レベルとコントラストになっています。
 従来の(明暗)は、グラフ全体の上昇(下降)になり、コントラストは中間レベルの急傾斜でした。
 色については、例(赤色)から最小レベルの空色まで(直線の+−)の扱いでした、
 光のレベルと色感度については(参照4月11日)8つの色方向を夫々別に考慮すべきです

(高忠実度8色調整)
(これまでプリンタを例にしていますが、すべての色扱いの光学 機器に共通の事項です)。 具体的には、8色夫々に対して 
(1、ガンマ係数の調整。2、中点の設定(色レベルの分離)。 3、レベル補正。4、色感度への圧縮・適合)など、8つのチャンネルの専用増幅器を準備するのです。
 さらに実際の色に関して、CMYの色について本当の色を再検討すべきでしょう。