色フィルターの減光効果 

  色フィルターの減光効果

 光源と白紙の間にセロファンのフィルターを置いて実験をすると、(減法混色)で例示された図柄が再現できます。(色料の混色)ではなく、「カラーフィルタによる減光効果」だったのです。

 フィルターの効果
 色の組合せは、おおよそ減法混色(CMY)で示された通りだが、光(フィルタ)の話であり、色(料)の話ではありません。
 赤・緑・青の色光について、色別の効果(通過色と吸収色)を示して置きます。

フィルタ 吸収色  通過色  見える色
 赤   青・緑  赤     赤     
 青   赤・緑  青     青     
 緑   赤・青  緑     緑     
 黄色  青   赤・緑   黄色    
 シアン  赤   青・緑   シアン   
 マゼンタ  緑   赤・青   マゼンタ  
(なお、シアン・マゼンタのセロファンの市販品はありません)

(減光効果)
  フィルターは、特定の色(光)を通過(それ以外は減衰)させます。だか
らフィルター層を重ねる(厚くする)ほど光は弱くなります。
 減衰の程度は、厚みに対する減衰率(1センチで0.5なら、2センチで0.25、3センチで0.125ので‥)になります。
(フィルター層を厚くしても光はゼロ(完全な黒)にはならない)