06、センサー感度と色の判定
≪ 視覚(目)は、生まれつき人の身に付いた能力なので、「色やモノが見える」のが当たり前で「ナゼ色や形が見えるのか?」・・など考えるコトはありません。
だから、これまでの色彩学も・・色や光の(配置や対比)を云々するだけで、人(の目)がどのように「光を取込み、色を判定してきたか?」といった議論は殆どありません。
(物質表面の色)
太陽からの光が、地球に到達し、空気層で散乱透過された光が、地上に降り注ぎ、身の周りの物を照らすので、 私達は、そのモノの表面で(透過・散乱)された光を見て(形や色を判断し)、そこに(生活に関連する)物が存在を知る・・ようになっているのでした。
(センサー感度曲線)
旧色彩では、「光や物の有無で色が決まって居る」と考えたので、目がどのように光をキャッチするのか?、と言ったコトには無頓着で「目の感度(曲線)」、は作られていません。 そこで筆者は(止むを得ず ※)自作の感度図を作りました。
※ 基本的には、現行の比視(出力)感度を反転して、(入力感度)とし、レベルを適当に合わせたモノです
(センサー感度と光の強度)
先日の(11.23や24日)などに、センサー感度と色温度分布の関係を示しましたが、(目は(センサー感度)を正確に調整して、光分布が丁度色に見えるようにします。
(色票の反射率と光レベル)
目は画素単位で色を判別します。センサー感度レベルと色票の色(反射率の図面)の対応を下段に並べたので、詳しく見て下さい、。
センサーの感度は、全体レベルが纏まって(適合レベルを探して上下する)モノです、(旧三原色では、各センサーは夫々別感度で色を探した)。
一枚(組)の感度図面の上下だけで、各センサーの入力を調整して、全色が識別出来る感度曲線の(絶妙のカラクリ)を見て下さい。
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(新しい色彩の探索)
前にも述べてきましたが、筆者はここ10年以上前から、旧色彩学(論)の不備や偽計に気付き(その訂正を求め)「新しい色彩学」の構築を目指して、ここまで進んできました。
ここ2年程は筆者の体調不良のため(休講が多くなりご迷惑を掛けて来ました)、夏からの講座は(これまでの講義の穴埋めを目指したモノでしたが・・(年内終了を目指してきましたが、 どうやら大方は終了出来たように思っています)
☆★ 実の所、またもや、医師から再(々)の検査・手術が要請されて、8日には入院です。従って年内の講義は、この辺りまでで一応打ち止めです。(特にご要望の点があれば、ご連絡下さい、新年明けてからの再開で取り上げようと思いますが・・ ☆★
(アドレスなどは、プロフィール または9月25日を)