混色計算

(旧色彩に混色法はナイ)
 旧色彩では、2種類の色があり「光の加法混色(赤緑青)」と「色料の減法混色(空色・茜色・黄色)」と説明されますが、(色の種類が限定されて、計算法も無く・・)、これでは混色法にはなりません。
 上記図面に記した、回転ごまの(継時)と網目模様の(並置)加法混色と紹介されていますが、(明るくはならずどちらも、時間・面積比率による中間混色デス)

(信号灯の色)
 昔の信号灯は色ガラスの電球(TVも色ガラス面の照射)でしたが、現在では(緑色発光ダイオード)を格子状に並べたもの、が多くなりました。 また駅などでよく見かける(プラズマディスプレイ)も、点発光の色を並べた(発光画面)です。
 ←(一般的な画面は(吸収型の色)画面です。映画フィルムは(透過型の光)を出し、白色スク−リーンが、この色光を散乱反射したものです)

(光の色と色料の色)
 従来の(光の色、色料の色)の区別は明らかな間違いで・・、私たちが言う光は、可視光範囲(目が感じ取れる範囲)の電磁波です。大抵の光は全色範囲を見せる力を持っています。
 地球の大気や一般の景色、その他の物体など・・どれも表面や内部で(吸収や散乱反射で)光の分布状態を変えます(色光)。
、人は、見える範囲(光の方向)や光の分布状態を験測して、物の形や色を感知するのです。
 色が見えるのは、*全域の光があって、*物質が光を選別して分布を変え *目がそのを色(光)を感じ(判定)したから・・(と三者が揃ってはじめて)色になったのです。

(光の混色)
 いま3枚の板に、夫々(赤.緑.青)のダイオードを(10X10=100)コを並べたとします。(赤緑青)のダイオードの、どれも1燭光だとすると、どの色板も1枚で100燭光の明かるさです。
 1、赤や緑を1枚照射したとき、 100燭光で、明るさを100とします。
 2、赤か緑の同色を2枚点灯なら、200燭光で同相のベクトル加算で明るく白くなりますが、明るさは(感覚なので)2倍には感じません。
 3、赤と緑を同時点灯なら、加法混色で光量は200燭光ですが、色はベクトル加算で、明るく白くなります。
 4、本当の混色は(光量を変えないで)色と色を混ぜることで、赤50と緑50コのダイオードで、2色混合照射することです。この場合、光量は(100燭光で黄色く)光ります。
 つまり、これまでの「加法混色」は、ヤヤコシく間違いの元なので・・(使用禁止)にしましょう。
 色料の混色は、明るさ(光の総量)を変えない)で、色材料の混合色を変えたものなので、必ず2色の中間(配分比)の色の(中間混色)です・・。
 光の混色は、(夜間や舞台照明以外)一般的に使われることは少ないのですが、 従来の(光加法混色)は(光の加重照射)と呼ぶことにしましょう。 この場合の明るさは、ベクトル加算(平行四辺形計算)を行います。

(実際の混色計算)
*1、 例として、(赤色と緑)の混色を求める ことにしましょう。
 先日のグラフ(1桁表示用)では
 赤色は(P9、L9、Y9)で、 緑色は(Y9、C9、M9)です。 
 2色の加算で、[ L9+C(-L)9=0、P(-M)9+M9=0、Y9+Y9=Y18 ]です。
 光の総量が2倍になったので、色表示のため(2)で割ると [L0、M0、Y9 ]です。
  だから(混合色した結果の色は)Y=9 です、Y面で(LCもPMも共に(0)なので、面の中心(丸Y)の位置です。 つまり、(赤と緑)の中間色(位置)は、Y印の所で(暗黄色)でした。

*2、 例として、原色の(赤色と黄色)の混色を求める ことにしましょう。
 先日のグラフ(1桁表示用)では
 赤色は(P9、L9、Y9)で、 黄色は(Y9、L9、M9)です。 
 2色の加算で、[ L9+L9=L18、P(-M)9+M9=0、Y9+Y9=Y18)です。
  総量が2倍になったので、色表示のため(2)で割ると [L9、M0、Y9 ]です。
(混合色した結果の色は)
 Y=9 なので、Y面で(Lは9、PMは(0)なので、文字Lの位置です
 つまり、(赤と黄)の中間色(位置)は、L文字の所で(橙色)でした。 

※ 以上のように、座標軸(LMSCPY)を考えてデータ値を割り振ると、容易に目的の色に行き着けます。 慣れれば意外に簡単なので、他の例を練習して、コツを掴んで下さい。

(どんな色にも適用可能)
 旧色彩では、色が円環状に並ぶので、混色は隣接する2色の間(近似値計算)に限られていて、一般色どうしの混色法はありません。(混色しても色を示すルールがナイ)
 本方式では、色立方体(空間)の内部の全ての色と(相互の混色計算)が可能です ←(色濁りや、無色はあるが・・、キレイな混色は9月29日)

(画素の明るさと光の総量)
 旧色彩は、(色の明暗・光の強度)などの「色ルール」について(全く無知で無頓着)でした。
 通常は、光が豊富なら、多くの画素が光を受けて、光の総量が多く明るく感じますが、限界レベル付近では、1画素で明るい点光源を受けた場合(1画素だけが白くなり)画面としては、暗いと感じる場合もあります。(減法混色は、検測実験の間違いです)