11、正しい混色法はナイ

 

 (旧色彩の加減法混色)
 左端(第1AB図)は、旧色彩(三原色の加減法混色法)の3円表示です。その右(第2列)は色の混色で(空・緑・黄)(黄・1?・茜)(茜・2?・空)。第3列は光の混色(赤・黄・緑)(緑・空・青)(青・茜・赤)です。
 ←
 第2列は、暗い(減色)ではなく、中間色のように見えましたが・・、(第3列は、光の加法混色による中間色の幅はなく、印刷(色料の重ね)で、減法混色のように暗くなりました。)
 この説明は、この6組の色指定のみで(他の色組がナイ)ので一般用の混色法とは言えません。

色相環の色並び)
 右側の図面は、現行の色相環で、心理4原色(RGBY)の実態的配置とされていますが(色環や、並び順などの説明がナク)数理的に扱えないものです。

(並置加法混色)
 遠方の景色や(中下図)のように、色模様(網目)が小さくなると、色が混合したように見えてきます。 回転ゴマの混色も継時加法混色と呼ばれますが、どちらも(面積率や時間率の混色)で(中間混色)と呼ぶべきものです。
 点描画は、色料の(減法混色)の筈が、色点を並べる動作なので(並置加法混色)です。

(混色法は存在しない)
 旧色彩の「加減法混色」は、実際の混色ではなく、色並べ(ハッタリ)に過ぎません)。
 この他の、中間混色を(加法)混色と呼んでいますが、光の色の合成はベクトル加算法(減算はナイ)なので注意です。また、色相環の混色は(隣接する色に限った近似値の計算)で他の色には通用しません

※ 以上、旧色彩は(色の原理が全く不明)のため、まともな(色体系や混色法)は存在しなかった・・、ということです。

(正しい混色法を求めて)
 1、(RGBの色)
 旧色彩では「色は、三原色光(RGB)の合成・配分で作られるとしました。そして「RGB法」は、3原色光を直交3軸方向に採って、他の色は(3色光の合成←ベクトル加算になる)として求める計算手法でした。
 
 2、(色の表示法)
 私達は、色の原因を(センサー感度と光の状態)によるとして、(色光感度→色)を求める(変換装置)に辿り着きました。
 RGB法は、色データとして、動作は(正確)ですが(補色がナイなど・・)を理由に、色彩界は(色の配置)として認めていません。 ←(但し現行の色表示も(欠陥方式)なので・・)、正しい色配置法は(世界中に)全く存在しないのです。 ← 旧色彩の人には(色表示法の欠陥を知らず、「色配置=色」と(勘違いの扱い)をする人が多いので注意して下さい。

 3、(新色彩の色配置)
 新色彩はこの点で、色の位置(座標値)と色(基点からの方向ベクトル)が一致しているので、どちらでも使用可能です。 ←(つまり色データの値)はそのまま(色位置としても色ベクトル)としても使えます。

(実際の色データ)
 前置きが大変長くなりました。 混色を調べる前に、実際の色の(データの値)を求めるコトにしましょう。

1、(6枚の色面図から)
 色面図による色探索は、先日(10月1日)説明をしましたが、(簡単に)振り返ります。
 (まず最初の準備(先日のLMS色面図(6面)の夫々で、中心から頂点に斜めの線を(面をX型に分割です)描いて下さい。
* 何面の色か?、6面(LMSCPY)のうちの何れか?。   →(L面とする)
* 該当色は、どの三角形(辺と中心を結ぶ4つの三角形の)か? →(M方向とMの値(a))
* 更にM軸のどちら側か?(Y方向か?S方向か?、その値(b))
* 以上を読み取り、座標値(L9、M(a)、Y(b))なので、色は(LMY9ab)になります。

(既存のRGBデータから)
 RGBデータ化の変換法も、前項同様(1式)で示しました。
 実際の色データで変換を試みて下さい。 色感(勘)が身に付くよう、数多く取り組んで下さい)
  紅赤  R187、G54、B64。    藤色  R185、G181、B216。
  茜色  R158、G44、B49。    黄緑  R190、G209、B45。
  桃色  R217、G144、B151。  肌色  R245、G226、B0。
  弁柄色 R124、G49、B27。    檜皮色 R133、G81、 B58。
  小麦色 R212、G158,B96。   狐色  R182、G124,B38。
   (果たしてヨイ色が出せるか?・・、色感と合うのか?・・、筆者も初めてです)