26、4軸8色の立方体 


  ≪先週は、記事が乱れて(ご迷惑)を掛けました。 これから、新しい色彩(色立方体)の話に戻ります≫   

(新色彩の背景)
 新色彩の講座を再開してから早や1ケ月、旧色彩の(何処が・何故?)イケナイのか、そして新色彩がこれをどう解決しようとするのか・・、(光の状態(物理)と、センサー感度で、色が構成される)という3者の共同作業(の概念)を、掴んで頂けたでしょうか・・。
 光物理やセンサー感度などの詳しい話は(かなり難解・複雑なので)後に回して、まず新しい「色彩の体系と効用など」について説明して行くことにします。

(旧色彩の色相環
 旧色彩学では、可視光線帯域を分割した色光の合成(混合配分)によって、総ての色が作られる・・と説明をして、の色相環を色配置の基本としています。 ←(この場合の色配置は、三角形になるハズですが?)
 ← また、直線状のスペクトル並びの両端が、なぜ円環状に繋がるのか?、の説明がありません。

(新三原色光)
 可視光範囲の光の分布について、旧色彩の言う「三原色光(帯域)」は存在せず、(色温度)と呼ばれる(域内の分布傾斜)が見られるだけでした。
 私達は、この分布傾斜を域外に延長することで・・、可視光範囲と、隣接する(近紫外・近赤外)線域を、新色光域とし(旧三原色が、新たな域外3色光の範囲に拡がった)ように考えます。

(網膜センサーと頭脳の働き)  頂点の色の図
 視覚センサー(LMS)夫々が、色に関わる光の状況を整理し、画素単位の偏差値データとして、頭脳(コンピュータ)に送り込みます。
 この「光情報」を受けた、コンピュータは、データを解析して、一定の処理を施した後、その結果を、「色画像情報(データ)」として、網膜側に送り返します。 (3つのデータ値)は、ここで初めて「色」として感じられるのです、 つまり、頭脳(コンピューター)は、(光の分布)情報を→(色画像)情報に変える情報変換器(コンバーター)のだったのです。
 網膜センサーは、この情報を(元の順序で組立て直して)、物の形や景色を(色の画像)として見せてくれるのです。

(4軸8色の色立方体)
 Lセンサーからの情報(L〜0〜(-L)、Mセンサーからの情報(M〜0〜(-M)、Sセンサーからの情報(S〜0〜(-S) を、直交3軸座標に(実際の色頻度を考慮して)配置すると(第1図A、散開集団)の色配置になります。 ← かりに、全データ値が埋まっているとすると、別図 のような色の立方体になります)

(頂点の色)
 いま、各軸データの最大値を(L.M.S)とし、最小値は(-L.-M.-S)を(C.P.Y) ←(Cはシアン、Pはパープル(紫)、Yはイェロー)と読替えます。
 各色の位置は(3つの軸値)の組み合わせで決まるので、頂点の色は、3つの軸端の値(最大値または最小値)の組合せ(右表)で、実際の色配置は左図のように決まっています。
 ←(1軸の方向が反対の、裏配置が存在する)ので注意して下さい