網膜のセンサー 

 

 網膜ののセンサー
 人の視覚ということで、これまで→  レーダーによる「データの収集と画像表示」の基本を説明したのですが・・、理解して戴けたでしょうか?。 実際的な(構成や技術は)複雑なので不要(省略)です。(円形の表示やそのデータ構成)などの原理をシッカリと掴んで下さい。

 (人の目の構造)
 「色」について、一般書物の説明では「色は(天然自然に)存在し、人の目(レンズ)がその光を見ている、というだけで・・・、人の目がどのように(光を集め)なぜ(色や形)を認識するのか?、の説明はありません。
 しかしここ最近(30年程度?)解剖医学の進歩により「眼球のカメラ構造」が明らかにされつつあります。 ここの光情報は(神経系を通して頭脳に送られて)さらに色々の解析処理を受ける様子で、(デジカメ以上の複雑な)視覚処理システムを構成しているようです。

(網膜細胞)
 目の眼球の底には、フィルム面に相当する(網膜)があり、色々の細胞が、数多く層状に並んで拡がっています。 夫々役割などはあまり詳しくは分ってはいません。 ここでは、色や形を識別するための(センサー細胞)について、見て行きます。

(錐体細胞
 従来は、赤緑青色用のセンサーとしていましたが、現在はの三種類の長さ(LMS)です。 形が円錐形なので(錐体、コーン)と呼ばれます。 錐体の総数は、Lが400万個、Mが200万個、Sは数十万個程度とされています。
 色に関係するセンサーですが、(説明が違うので・・)後に詳しく触れます。

(桿体細胞)
 上図に描かれているように、細長い棒状(Lodと呼ばれる)の細胞で、総数は(約1億2千万個)と膨大です。 このセンサーは、高感度で夜間に働き、色感度がナク(白黒ノミ)とされますが・・・、
 筆者は、昼夜共(高感度で広範囲)に働き、視力の中心的な働き(明暗)を受け持っている、と考えています。

(白黒と明暗)
 (三原色説)では、(明暗と白黒の違いが分らず、色から外したので)色体系が壊れ(不成立)ました。
 明暗は、光の強度(絶対レベル比較)ですが、白黒は色感覚の1種で(三原色と相互比較)の関係で生まれるモノです。 →(白黒は他の色が有ってこそ見えるものです、星や月の色は明暗で、白色ではナイのです)

(白黒とモノクロ)
 FAXは、感熱紙に放電・焼き付けをするもので、2値の画像で、(シロクロ)と呼びます。
 写真は(科学的な反応を利用して)白黒の中間レベルをの表現で(モノクロ=単色)とも呼びます。デッサン(輪郭や濃淡)などは、画像表現では、色よりも重要な要素と思われます。
 → レーダ画像の基本はモノクロですが、人の目では、補助番地のデータを合計して、諧調(中間の濃度)表現を行っています