新色彩の色空間 


新色彩の色空間
 (色の属性は誤り)
旧色彩は(色相・明度・彩度)の三つを「色の基本属性」としています。しかしこれは昔(光以前)のルールで「現在の色彩には不適合(※)」なのです。 ←(これでヨイと思っている人に、筆者から質問します)。
 *、旧色彩で、2つの色(赤・緑)の混色を求めたとき、2者の中間(黄色)になります。 新しい色の属性の値は?・・ (両者の中間)でヨイのでしょうか?・・、(黄色の彩度を100%とします)
 * 同様に、3原色を混合すると(色相は、白・灰色・無色など・・)(明度は、??)(彩度は(0)です。
 * 絵の具を水で薄めると、色が次第に弱く透明に近くなってきますが・・、どんな状態なのでしょうか?・・(上塗り色が剥げて下塗りが見えるときの値は?)〔水の値は?)
 ∴ 以上、のように(旧色彩には)「混色のルール」はナイのです。
 「混色」は{色材料の混合配分か・目が見た景(色)の混色効果}のことで、光を直接(重畳・合成)する場合と別に扱いましょう。
 色彩の(物理的な側面)は、これまでの(解析や検討)で、かなり拡がった、と思いますが・・、色の本質理解・利活用などについては・・殆ど手が出せていません。
 (色の基本概念)
 旧来の色彩学は、目先の絵画や染色などの色操作(色判定と混色)に追われて、色の本質や根本理解からは、程遠いモノでした。
 私達の色彩は、三原色・明暗の無視・色感覚など・・、色の基本概念から初めて新しい道を切り拓いてきたものです。
 三原色の疑問・明暗や混色操作法など・・(緻密な解析)から・・、立体放射状の色空間とコレを具現した人の視覚システムと・・、その道筋は大きく広がってきました。

 色の原理と配置など・・ハード的なことは、コレまでに詳しく説明をしてきました。 これらが、実際にどのようなルールを生み・効用を持つのか・・色利用の立場から見て行こうと思います。
 (四軸八色の立方体配置)
 ニュートンの(分光実験1666)で[光が色の元]になり・・、物理派と心理色彩派の対立論争の場になり・・、旧来の色彩学(経験則)は大きく歪められ・・→(両者の妥協の産物が)、現在の(論理の通らぬ)オカシナ色彩学になったのです。 →(現行の色彩学は「全て放棄」して下さい(残念ナガラ何も役立つ所はナイ)
 旧色彩の配置やルールを(比較用に)掲載・記述することはありますが・・どこまでも「新色彩を理解するため」の対比用の説明です。
 (旧色彩び色並び)
旧色彩では、太陽光色にスペクトルなどから・・、単一光の追及や(帯域型の)原色光など・・
 *1、 色を連続した(1列→後に円形)並び(色相環)と考えました。
 *2、 後に補色も考え・・→(六色色相環に)→さらに白黒軸を立てて立体型に(球形など)
 *3、 現在は、色並びは心理四原色(理由はナイ) →球形は崩れている(マンセル立体)
 ∴ 色は、平面極座標に(色並び・色角度)など・・平面的に広がるモノです。
 (新色彩の色空間)
 新色彩では、色を、立体放射状に拡がる(色空間)の「概念」を展開しています。 人の視覚システムで・・この色概念を実現するために(自然が選んだ手法)が、直交三軸を使用した色立方体だった・・と言うのです。
 二次元平面での色種と三次元では、扱う色数が段違いで、精密な計測や繊細な情感など大きく異なります。 
 実際の世界は、時間を伴う4次元の世界なので、その取扱い情報量は膨大となるので・・、システムの各所に、情報圧縮や特異な解決法が使用されているようです。
 (直交三軸の要素)
 旧色彩でも、実際の色配置が、イビツな球形立体・白黒直交軸の形を見る・・所までは来ていますが、筆者の色立体には遠く及びません。色の次元が違うのです
 その根本は色を、三原色に閉じ込めて(見てくれは球形でも、実質は二次元)だからです。 旧色彩の(全てが駄目だ)と言う理由もココにあります。