系統的な色配置 


 系統的な色配置
 (色の表示法)
  私達は、殆どは全ての生活情報を(視覚)に頼っています。 だから「視覚」は、五感の中でもダントツに大掛かりで複雑なシステム、になったようです。 特に色システムは精緻を極めたもので・・情操・芸術など生活を超えた部門は、下等な生物は持ち合わせていない感覚・機能のようです。
 私たちが、他人に(色)を話すためには、その色が確実に伝わり、特定出来るような、「色名」が必要になります。
 一般的な色名は、動・植物や自然現象などから採ったものが多く使用されています。
 しかしこれでは、色の種類や精度も限られるので・・、工業的な利用や理・工学的用途のためには、全色を、詳細に系統的に表示が出来る(手法)が求められます。
 (現行の色彩表示法)
  現在の色彩は、一部を除いて(※)、全て{三原色)・(色の三属性)を基本とするもので、系統的で完成された「色表示や色名」はありません。これまでの色彩科学の混乱・不明によるんものです。
 * 立体色相環 ・・ マンセル・PCCSなど・・ 殆ど全てが、色相環(色の円配置)に白黒軸を立てたもの、 ←(ここに矛盾がある)で、実際の色配置には(球形・円錐・二重円錐・円筒型) などがあります。
 ※ * RGBデータ ・・ 筆者も採り上げていますが、・・工業用のデータ系列です。 全色扱いは良いのですが、データと色感覚が一致しない面があります。 ←(Web方式とも呼ばれてる)
 *等色関数 (CIE)が発表している「色の表示法」ですが・・、3次元の色表示を内容を2次元に縮小・省略(正しい表示を放棄し)たものです。
 (新色彩の色配置)
 旧色彩では、(三原色の配分量で色が決まる)と考えるので・・、描画時に(色をその場で作る)と考えますが・・ 、
 新色彩では、全ての色は予め(作られて正しく並んでいる)ので・・ 、必要な色を選んで行く・・と言う感覚です。
 だから、理想的な色の配置は、どのようなものか? (基点の設定、色空間の範囲、色軸や色彩度など・・)色自体が系統的に組まれているようです。
 これから少し、具体的な色の配置を見て行くことにしましょう。
 (直交座標軸)
 今目の前に、(L・M・S)3軸の直交座標軸を考えます、(3次元空間内にある、ということで、特定の方向を決めてはいません)。
 (l・m・s)は、色の位置を決めるためのデータで(色ではありません ← 3つの軸値が決まって色になります)。
 ∴ ここで、LMSなどの「軸方向が直交する」ことは・・、一つの軸の値(例えば、(m)が変化しても(M)方向の値が変化するだけ」で、他の軸値には、何も影響しない、つまり (l・m・s)は独立している・・ と、言うことです。
 (座標軸と色軸)
 旧来の、RGB方式や他の色表示の方式では、色の並びを直接グラフ軸に割り当ててきました。
 しかし(皆なが嫌ほどご存知のように)色の調整では、「僅かの色変化も必ず全色に響く」 と言う事実
から・・ 軸方向をそのまま色に割り当てることを避けました。
 ← (色を構成する、普遍的な「別の要素」が存在するハズ、と考え・・ これを座標軸に割り当てるこ
とにします。 従って(軸値)の内容に、色自体は全たく関与しない(別のところで作られる)・・ と考えるのです。