白色飽和 


 白色飽和
(比視感度)
 色彩の書物では、(色の感度)として(比視感度や等色関数)が使用されています。
 しかしこれらは、色の明るさ(刺激の強さ)で、つまり色に対する(反応出力 ※)のことで、通常の(入力感度)とは(大小関係が逆に)違っています。
 したがって、これから(色関係の書物では(感度)の言葉は→(感度出力)・・と読み替えましょう。
 ※ →(当該書物でも(最も色を感じる(緑色 555nm)の出力を1としたばあい、他の波長の出力の比率、と説明しています)
(最大感度)
 私達が一般に言う(感度)は、耳や無線機など・・何処まで小さい信号を見分けて聞き取れるかということが(最大感度)で(受信可能な、最小入力信号レベル)で表します。
 つまり、(カセットラジオ)で大きな音がするのは(出力が大きい)ので(感度が高いのではありません)。  (・・・横道が長くなりました・・・)
(色の白飽和)
 左の図面は、(ダイオードの発光を露光時間を変えて撮影して、色の変化を調べ )。たものです(左の図 2011.12.14) (簡単な装置で、傾向を見た程度ですが・・)
 * 青が最も感度が高く、続いて緑(余り違わない)、赤の感度は少し弱い。
 * 青は、感度が高いが、信号が強いとすぐに(白く飽和)して青色の範囲が狭い(緑も似た傾向)
 * 赤は、入力信号強度の許容範囲が広く、露光時間(光量)を増やしても白にはならない。
 → この理由がよく分らず、これまで(青色センサーの総数が少ないため早く溢れるとしてきました)
(感度曲線による解析)
 (太陽光)
 中の図は、太陽光に対して「センサー感度スケール」を当て嵌めたものです。
 図示のレベルで、既にL(赤)域・M(緑)域ともに、レベル感度に掛かっているので、色は白くなってきています。 ←(全体にスケールが高い(高感度)にあルコトに注意)
 これ以上のレベル上昇は収束に白く飽和する
 (白熱電灯)
 右の図は、白熱電灯の光分布と感度です。L(赤)域が多いが、少し緑域に掛かって(黄色い色)になります。これ以上光レベルを上げると青域に掛かり、白味が増えてきます。
 以上、白飽和の理由や、色によって違う様子も、ここで明らかになりました。