レーダーの画像 


216 レーダーの画像
 蝙蝠やイルカは、視覚以外に(超音波レーダ)の探知能力を持っているようです。 山で手を叩くと、暫くして谷の向こうから山彦が帰ってきます。 音が出てから帰る迄の時間は(距離に比例する)ので、これがレーダーの原理になります。
1)Aレーダー
 (短い時間)のパルス電波を、ある方向に向けて発信をすると、電波は次第に遠くへ拡がって行きます。 途中に、何か障害物があれば、電波の一部がそこで反射されます。
 電波を発射したアンテナを受信用に切り替えて反射電波を待ち受けます。反射電波は、近いものから順に並んで帰って来るので、時間を計れば、目標物までの距離を知ることが出来ます。 左図のように、受信信号そのままの表示が(A型レーダー)です。
2)舶用レーダー(PPI表示)
 送受信用のアンテナを一体化し、パルスの発信の度に、方位角度を僅かづつ変えて回転させます。
 帰ってきたエコー(上のA型レーダー信号)の連続を、順次扇形に並べて表示すると、右図のような円板型の地形図が出来ます(Plane Position Indicate).
3)レーダーの応用
 上のような(レーダー画像)も、数を集めて解析すると色んな応用の道が開けます。
*時間的に並べてすばやく表示する(ムービー化)雨雲(エコー)の動きが見える
*前後の画像の差し引きをする、移動の方向や変化傾向がわかる
*画面を連続積算することで、エコー強度から降水量が求められる(以上は、筆者の開発したもの)
 人の目も単に(景色を画像として見る)だけでなく、いろいろ(高度な解析を)していると考えられます。