固体の表面


 散乱   固体の表面  
(1)(倍角の反射)
 図のように、反射面が傾斜・回転する場合(法線が傾斜したため)、入射光と反射光の関係が、水平時の2倍の傾斜で反射したように見えます。
 上方からの照射に対して下面にも反射するので、(散乱=乱反射)と言うとき(下向きや後面へのの反射)を忘れないよう、注意をしましょう。

(2)結晶
 水晶や宝石のように、分子列は規則的に緻密に整然と並んだものです。 光の通過に関しては、結晶構造(軸の様子など)が関係します。 氷や水晶のように、透明なものも有りますが、宝石などでは、高屈折率で、特異な色や光り方を見せるものがあります。

(3)金属面
 光沢金属面は独特の光反射をするようです。静電誘導による反射と説明しました(10月6日)

(4)表面状態(平滑程度)
 (結晶でない)一般の物質の表面には(凹凸があり)、1、の全方向への散乱を考えます。 実際の散乱の様子は、入射(出力も)角度で変わる場合が多いので要注意です。

(5)表面への光の侵入
 物質の表面から光が侵入し、表面材料の分子に衝突し散乱します。屈折・進路変更など、液体の場合と同様に、表面から中に潜って(散乱で表面に向かう)と、考えます。
 固体では、分子密度が大きく緻密なため(衝突回数が多く)、1、散乱で表面に出るか、2、減衰して消滅するか、いずれも(表面の浅い範囲)←(ミクロン程度)で決まります(※)。(表面状況で色むらが出やすい)

(5) 倍調波の発生、 固体の表面では、散乱や吸収が激しく多くの倍調波を発生します。倍調波は色別がナイので、物体の表面色は(白くザラついた色)が特徴になります、

(※)(光が固体表面を潜るなんて・・?、と思う人に)。
 上手な大工さんの(カンナの皮は(ふわふわで半透明)ですネ。印刷の紙は裏写りがします。(漆の黒)は下に朱色を塗ります。 延展性の良い(金箔)は、裏から透過する光が見えるそうです。羊羹やアイスキャンデーは如何?・・