波面

2−1ー2 屈折と反射   

(3)波面
 昨日の説明で、A点に到達した波は、ここからB点に向かう・・となっていますが、これは結果の話です。
 最初の波はA点から円形に拡がります、それからA―→B’間の全ての点で順次・・円形の波(素元波)が拡がって行きます。 
*(屈折波) (t秒後)にはA点の波はB点に到達し、B―B’の全ての点で波素が出揃い、斜めの一直線状の(波面)となり(新方向)に真直ぐ(全体が媒質Ⅱの中なので速度が遅い)進みます。

*(界面反射波)  また、A点から上へ拡がった波面は、t秒後には半径(v't)円形です、B点との接線を引くと、斜め上に向かう新しい波面(反射波)です。どちらも媒質Ⅰの中で(速度は同じなので、入射角と反射角は同じ)になります。

(波面を理解するために・・)
 波の水の個々の部分は、波高を直径とする円運動をしています。水深の浅い所は底の影響で、波の進む速度が下がります。
 遠浅の浜辺で、斜めに押し寄せた波も、浜辺に近付くと浅い所ほど速度が鈍るので(個々の速度が順次遅くなって全体の波面が揃う)。全体としては浜辺に平行して打ち寄せることになります。