フーリエ級数


1−4−4 フーリエ級数

(1) 矩形波

 矩形波は、
 ASinθ1+(A/3)Sin3θ+(A/5)Sin5θ+
     (A/7)Sin7θ+(A/9)Sin9θ+・・・ 
        の式(級数)で表されます。
(図面は、第5調波までですが)さらに、7θ・9θ・・・と続けて行くと、次第に正確な矩形波に近付いて行きます。

∴ 完全な矩形波では、頂部は完全な水平となり、波が有るようには見えません。
 津波は、広範囲の海面が上下運動するもので、一見波が無いように見えても、無数の調波が隠れているのです。

(2)三角波
  ASinθ1+(A/2)Sin2θ+(A/4)Sin4θ+
     (A/6)Sin6θ+(A/8)Sin8θ+・・・ 
 偶数次調波の集積ですが、非常に鋭い立ち上がりを見せる三角波になり、船舶や磯波では危険です。
 どんな形か? 検討して下さい。

(3)フーリエ級数
 繰り返す波は、どんな形をしていても、正弦波の和 の形で表されることを数学者(フーリエ)が示しました。(定数項やCos項は省略しています)

  (A1)Sinθ1+(A2)Sin2θ+(A3)Sin3θ+
   (A4)Sin4θ+(A5)Sin5θ+(A6)Sin6θ+・・・・

 繰り返さない形(パルス・段差など・・)も、同様に(フーリエ式)で解析されます。
 これらは、電気の波形や音声の解析に、必須うの技術になっています。