波形の合成

1−4 波形の合成
 
 一般に示される(正弦波形の図)は、理論説明のためで、実際の自然波形は、多くの波が重なり合って複雑な形をしています。
 波の観察をしてきましたネ・・。波と波が出合ったときどうなりましたか?・・。
 2つの波が出合った所だけ、少し高くなって、後は何も無かったように、そのまま進んで行きました。
 波が重なると(形は変わり)ますが(元の波の性質は保持して)無くなりません。・・(波の保存性)と言います。
∴ 2つの波を重ねて(波が混合→中間混色したり、消滅→減法混色すること)は(物理的にはナイ)のです。

 (ここでは(繰り返す波の現象)を扱うので(周波数)を多用します。←「波長」との違いと使用法を見て下さい。)

1-4-1 同一周波数

 青と緑の波は、同じ周波数ですが、緑の位相が青より90゚ 進んでいます。この2波を重ねます。
 始めの出発点は、Aは0゚、BはAより90゚進んでいます(合計の高さは、Bです)。
 青軸Aは、45゚(θ1)進んだ位置です、緑はさらに90゚進んでいるので135゚です。青と緑の合計は、赤軸です。
 更に進んで、青軸が135゚の位置(θ2)です、緑はさらに90゚進んでいるので225゚です。青と緑の合計は、赤点線軸です。
 図のように(赤色の波)は、(青と緑2波のベクトル合成)です。大きさは一定・相互の位相角も一定で同一周波数の安定した波になります。

[グラフは、A=5Sin(X)+2Sin(X+90) です]