波について 


113 初歩の物理
(?)波について

 色彩関係の(光は電磁波)の話では大抵(直交するサインウエーブの絵)が出てきます。あれは通信用電波の話で(光の説明には不適切)です。物理(高校程度)の「波の基本」を理解してから、光の波の特徴(本質)を掴んで欲しいのです。
 広範な物理の説明はここでは出来兼ねます。光物理の端緒となる特徴的な話を簡単に紹介しますので、詳しくは専門書を参照して下さい。

(1)波の形-- というと誰もが(海の波・縄跳びの縄‥)などから、例のサインウエーブを思い出します。
 (電波や音波も)あの形を利用して説明されます。元々(形は無い)ものですが(本質的な内容)を理解して欲しいので、あの形を利用したに過ぎないのです。(図面は、2010.3.18 光の発生、中味はチョット難しい)

(2)(縦波と横波)-- の説明が必ず出ています。波の進行方向に変動する波のことで、コイルスプリングで説明されます。 縦波の運動は身近にあるが、以外に知りません。地震で最初にドンと突き上げるのが縦波です(後のユサユサが横波です)。(ピーポー・パーポー)と音程が変わるドップラー現象は音の縦波成分によるものです。

(アレ!)ここは「縦波の形は見えないでしょう」と言いたかったのです(形でなく現象から波を見る習慣が欲しかった)。 波は「形」ではないのです、物理的な現象に強弱(それはすべて波の集まり)があるので、現象を(波として解析する)ことで本質が解明出来る場合がある」ということです。

(3)波の基本
 波の基本は、A=Ao(sinωt+ψ)の形で表されます。←(逃げないで‥ ココが頑張りどころ)
 ある瞬間の波の高さ(A)は、(Ao)基本振幅の関数(時間によって周期的に変化するもの)と言うだけです(正確には、ωは角速度、ψが位相です)。
 振幅は波の強さです。ωtは時間によって進んだ角度ですが(簡単には繰返し周波数だ)と思って下さい。ψ位相角は、要素相互の時間ずれのことですがヤヤコシイので(色んな現象を起こす元)だと思ってください。
 この三つは波の構成要素ですから、どれかが欠けても(波ではない)ので(物理の話)にはならないのです。
(「トンチンカンだの噴飯物だ」などと‥、隠していると思ったので挑発言葉になりました。失礼の儀お許しください)