予講の終了にあたって 

228 予講の終了にあたって

 分かり良く・面白く・役に立つ話を‥と思って、話題を探してきたのですが…はや28(予講の最終)日となりました。ホントにご静聴ありがとう「真央チャン」ではないけれど永くて短かったような気がします。 話のつづきは本講へ回すことにして、 今日は、色彩の学習者にとって何よりも大切なお話をすることにしましよう(これが実はもっとも気が重いのですが‥)。
 これまでの話を通してお聞き頂いた方はお気付きのことと思いますが、従来からの色彩学は、あちこち誤りだらけ(と言うより、さらに嘘の上塗りで固めて・隠しまわった)シロモノです。

 一つの例を挙げましょう。
「色相・明度・彩度」が色の三要素として掲げられています。
 (明度は明るさ)と説明されますが、貴方のパソコンで、(白)(黄)(青)(黒)の明度を調べて下さい
→(HSBのBの値)おそらく(百・百・百・零)だと思いますが(他の数値もあります)、色彩学の説明では(百・50・50・零)%です。(ちなみに新色彩の値なら(白黒度100・33・-33・-100)です)。
(彩度については)色相環の色が100%・白黒軸が0%との説明だが、それ以外の数値を見たことがありません、こちらの指定する色の彩度はあるのでしょうか?
 (色相)光の三原色・色の三原色は別ものですが、いつの間にか6色で「色相環」が作られました。それも実態に合わないと別の色環(PCCSなど)が使用されています(心理四原色だそうです)。
 色の(基本であり基準の三要素)が、実際には色々の数値が使われて定まらないなんて‥これから先の、議論の進めようもありませんネ。

 何故「分からない」と言えないのでしょう、「分からないのに分かったような顔をする(ウソを押付け真実を覆い隠す)のがもっともイケナイのです。
 事実を事実として受け入れ、不都合が起きれば、何が悪かったのか、素直に反省し検討し直す度量がなくては、何事も(正しく進む筈)はありません。
 ← 悪口を言うのではありません。もうこれ以上は言いません、聞く気が無ければ言うだけ無駄ですから‥。「こんなことを続けていては、絶対に展望は開けないですよ‥」と言いたいのです。
 さいきんの医(解剖)学方面からは、有効な新しい知見が寄せられる様子です。これらを素直に受け入れ(固定観念)を破って、新しい世界への思考・試行が求められていると思います。

 これからの私の講義が「絶対に正しい」なんて言う気はありません(内心は言いたい)が‥、「別世界(無線・電気・コンピュータ)の者が見た色彩の世界です。従来の色彩学とは(全く違った切り口)です(誤りを犯した所)(呑み込みにくい所)があるかも知れませんが‥。筆者が「ここ何年か‥マジメに向き合い、精一杯の努力を傾けた結果」です。 ムツカシクはありません。(子供の方が素直に理解できる話です、ワカラナイのは恐らくエライ先生だけだと思います) 

 これから‥!と思った 新進気鋭の方々には「ブザマな所をお見せして申し訳ない」思いです(先輩顔したけど、実は私も色の世界は新米・素人です)。私の講義は、色彩学全体に対するひとつの提案でもあります。(良いか・悪いか‥) ひとまず貴方も(明日からの)講義の輪に入って下さい‥ それから貴方の判断です。

「デハひとまずサヨウナラ」‥「明日からもヨロシク」(楽しくしたいと思いますが、詳細説明になるので根気は要りますよ‥諦めないで追いてきてネ‥(筆者もガンバルからね‥)